うなぎ、旬彩楽市、猛暑とか

大暑、土用、丑の日のうなぎ…。
牟呂用水、八間川、豊橋市民病院への道路沿いにはうなぎ屋さんやうなぎ問屋があってちょっとしたうなぎ通りになっている。うなぎ養殖、問屋の夏目商店さん、秀さん、うな豊さんが1キロほどの間に並ぶ。夕方に醤油ダレが焼けるあの甘い匂いが漂っていると、どうにもお腹が空いてきて「うなぎ食べて~」「うなぎダレご飯でも良い」なんて考えてしまう。
一昨日の夕方、そんな空腹時、うなぎが道路を渡ろうとしているのを見た。お客様を市民病院まで送って行く途中、夏目商店さんを過ぎた病院に近い道路にそのうなぎはいた。最初ヘビだと思った。黒いヘビがニュルニュルとトグロを巻いていると思った。道路は夕方とはいえ、まだ熱がこもっていただろうし、車のタイヤが加熱しているようにも思った。
うなぎは困っていた。八間川も近いし用水も近い。おまけに夏目商店さんも近い。たっぷりと水の匂いはしていた。そして仲間の気配もしていた。
きっとこんな車社会ではなくて、歩いている人が多い時代だったら、いや現代でもいいけれど、夏休みじゃなかったら西高校の生徒が下校時に「何々」「キャ~、うなぎ見っけ」なんて大騒ぎになって、その中のやさしい一人が「かわいそうだから川に逃がしたほうが良くね?」なんてことで無事生還できたのだろうけれど…。
そうではなくても、畑仕事の帰りのお婆さんが「おや、こりゃまた」なんて拾い上げてその日のおかずになっていたのだろうけれど…。
ボクも考えた。たぶん、実車中じゃなければ、タクシーじゃなければ、その場で急停止して拾い上げて、そしてナイロン袋に入れて持ち帰っただろう。
市民病院にお客様をお送りしての帰り道、まだそのうなぎはいた。そして道路の端っこでクルクル、クルクル、もがいていた。路側帯が邪魔をしてもうそこから先、目の前の用水には行けないでいた。ボクはすこし考えたのだけれど、後続車もいたし、拾い上げたところでどうやって捌くのか、なんて考えているうちに、そのうなぎとの距離は開いてしまった。
信号待ちで考えた。「引き返そうか」と。でも、夕方の車の多さが、その考えを諦めさせた。
うなぎは、きっと、誰かに拾われたか、あるいは轢かれて不本意なそして不条理な死を迎えたのだろう。それからボクはあの通りを、特に夏目商店さんの近くを通る時にはうなぎが逃げていないか注意するようにしている。今度こそ逃亡うなぎを見つけたら捕獲して、そして持ち帰り丸焼きにして食べてやろうと思った。
ヤマサちくわの売り子のお姉さん
豊橋駅前広場では恒例の「旬彩☆楽市」だった。太鼓やダンスなんかもあったのだけれど、うだるような暑さ、直射日光を浴びながらの演奏や演技だったので、熱中症のことなんかを心配になったりしていた。
毎回ゆっくり見ることが出来ないし、落ち着いて写真を撮ることもできないでいるのだけれど、開催日がボクの休日と合えば、ビールなんかを飲みながら…、なんて考えていたのだけれど…。
写真はそんな暑い中元気に販売していたヤマサのお姉さん。「ちくわ煎餅」はうまいのだろうか…。

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