近況とか

というか、ボクは普通に暮らしている。
休日には本を読んだり、食事会をしたりしている。そんなに贅沢な生活はしていないのだけれど、そんなに哀しい生活もしていない。疲れ果てて何をする気にもなれない日もあるのだけれど、その分休日が待ち遠しかったりするし、そんな疲労や睡眠不足が生きているという証明みたいなものとなって気持ちを高揚させたりもしている。
そう言えば携帯電話を水濡れさせてしまった。大雨の日に。これまでの知り合った人たちの電話番号やメールアドレスなんてデータを復元できないでいるのだけれど、もうそれはそれで良いや、なんて思っている。ボクの番号やアドレスは変わっていないので、用があれば連絡があるだろうし、それもなければきっと縁がなかったのだと思えば良いことだろうし。
何十件何百件と電話帳に登録していたとしても、きっとほとんどは形だけという関係の人なのかもしれない。例えば仕事上とかの。ボクも電話をする人は決まっていて、そしてかかってくる人も決まっているので、そのデータがなくなったところで日々の生活が困難になることはないし、これまでと変わらない生活なのだ。
ただ安心感みたいなもので、あるいは保険みたいなものなのかもしれない。ネットワークなんてことを言う人もいるけれど、確かに相互扶助は大切だろうけれど、今回の失業でそんなものあまり役に立たないと思ったし、ボクから「お願い」も出来ないのだから、いくら連絡先を知っていたとしてもやっぱり無意味なのだと考えたりもした。
というか、まだボクに余裕があったものだから(それは精神的にも金銭的にも)人に依存できなかっただけの話なのだろうけれど。でもやっぱり依存できない人なのだ。
そういう人が多い。
企業の責任について書くと「自己責任」ということを説く人がいる。他者依存も出来ないで自己を責めるとどうなるか?もう自殺するしかなくなるでしょう?それを分かっているからボクはここで言いたいのだ。「人のせいにしろ」と。そして他人に依存しろと。それはボクには出来ないことだからかもしれない。そして多くの人がそれで苦しむことだからなのだろうから。
たぶん、あの派遣切りからいまだに就職していない人も多いと思う。それほど雇用情勢は厳しいものがあると思う。自分が悪いから失業した、そして仕事もない。全て自分が悪い。親兄弟にも頼れない…。そういう人が多いのがこの国だから自殺もホームレスも多いということなのだ。とりあえず誰かのせいにしとけ。そして誰かに頼れ。そのうちチャンスは巡ってくるよ。なんて思っている。

あ、それとコメントは承認制としました。面倒くさいしね。

12件のコメント

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    >衣…父さんへ
    お久しぶりです。
    いろいろと大変でしたね。
    それでもきっと、ご家族の絆が深く強くなったのかもしれないですね。
    父さんの何があっても前向きに働く姿が、ボクたちに勇気を与えてくれていますし。いろいろ考えるよりもまずは一歩ということなのでしょうしね。
    >茄子さんへ
    どうも。
    そうですね。とにかく何かを始めることが肝要なのでしょうね。
    >ぐるくんさんへ
    そうですね。
    普通の生活、家庭を持てるぐらいの夢や希望が持てる人生、それが難しいのが今の日本社会ですもんね。
    もうどこかで、みんながあきらめムードになっていて、それはそれで危険なことなのだと思っています。
    フリーターで家が買える、なんてドラマが始まりましたが、そういうことになってしまうこともまた危険なことなのかもしれませんしね。
    >有馬誠さんへ
    差別が目立っているのでしょうか?
    接点がないのでなんとも言えませんが、日本ではそんなに露骨な行動はないようにも感じています。
    若者が就職できないという日本の経済状況なので、また外国の方の就職も難しいと思いますし。
    経済に連動してそういった感情が表面化するのはどこも同じように思いますし…。
    豊橋市などブラジル人の多い地域では、ハローワークや市役所にも特別にコーナーを設けて通訳を置くなんてこともしていますし。またイベントなんかもけっこうあって、目立ってそういう感情を持っているというふうには感じないのですが。
    >月ノヒカリさんへ
    頼れるのは家族限定ですか?
    他人に頼れるのでしょうか?
    他人に頼れるのは結構難しいことだと思いますけれど。普通はそれが出来ないのだと思います。
    そこがこの国の格差や貧困の問題の根深さだったりすると考えているのですが。(単純に発展途上国の貧困と比較できないということだったり)
    >やすおさんへ
    どうも。
    そうですね、また少しずつ書けると良いですけれど…。ありがとう。
    >1製の哀愁男さんへ
    そうですか。じゃあ、きっと会ったことがあるでしょうね。
    あれから2年半…。いろいろなことがありましたが、なんとか生きています。住んでいる場所は、そのうちブログで分かると思いますので…。
    >ココさんへ
    あの環境では精神的に参ってしまわないほうが…なんて思っています。ボクも最初の時、6か月だけだったのですが、一直終了後その日のうちに逃げるように田中和風寮を後にしました。
    最近やっと、今の生活に慣れましたけれど、それでも夢も希望もいっぱい、なんて日々ではありません。
    また旅に出れる日を楽しみにしているような、そんな日々かなあ…。

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    お久しぶりです。
    女性トヨタ期間工をしていました。
    仕事内容をあまり語ると、身元がバレそうなので…。
    期間工で働いている中、うつになり、薬を飲みながら仕事を続けていたのですが、ある日いきなり出社出来なくなり、長期休業の末に、退職しました。
    廃人みたいな日々の中、このブログも見れず過ごしていて、やっと最近覗いてみたしだいです。
    田原笠山さんもしばらく更新していなかったのですね。
    お元気なら良いのですが…。
    同じトヨタ期間工として、励まされたり、頷いたり、時にはほっこりさせて頂いていました。
    ブログの再開を楽しみにしていますね。

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    更新待ってます・・・

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    笠山さんこんばんは。
    私は、笠山さんが満了した一週間後に満了した者です。しかも同直、しかも第2食堂を利用しておりました。きっとどこかでお会いしていたのかもしれませんね。
    あれから2年半ですか。早いものです。
    ところで、笠山さんは今どちらに居られるのですか?

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    また昔みたいに沢山ブログを更新して下さい。それを楽しみにしている人は、大勢いると思います。泣ける文章を楽しみにしている人たちが…。

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    何の仕事してるの ?

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    田原笠山さん、こんばんは。
    これ、ちょっと考えさせられる話でした。
    「相互扶助」と言葉にするのは簡単だけど、実際に行なうのは難しいですね……。
    私は家族に頼って何とか生きているけど、人に頼らないと生きていけないというのも、それはそれでつらいものがあります。贅沢な悩みかもしれませんが。
    誰にも頼らずに生きていける人には、尊敬の念を感じますけど……。
    何はともあれ、元気で毎日を過ごせるのなら、それが一番ですよね。
    田原笠山さんもお元気そうでよかったです。

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    ブログ記事とは関係ないコメントは、本当にやめましょう。それが荒らしの原因になっているのですから。昔からの管理人さんのファンとして言いたいのです。

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    僕も飛び込みです。こういうブログを読むのもコメントするのはじめてで、ちょっと勇気が必要でした。
    ブラジルに住んでいます。駐在ではなく移民です。ご存知のように入管法の改正で日系ブラジル人には、就労査証がでるようになり、在日日系人の数は一時期30万人を超え、現在でも20万人以上が日本に住んでいます。僕の女房も高校を卒業して90年代前半に日本に行った「出稼ぎ帰り」です。まぁ彼女には楽しかったようですが。
    日本の工場で働く方達にとっては、ブラジルや南米からの就労者は、この不況、就職難の時代には競争相手、あるいは日本習慣、文化に馴染まない余所者ですか? 目障りな存在ですか? いつかこういう問いかけをしてみたかったのです。彼らの子供の学校でのいじめ、近隣の人達との軋轢、犯罪などさまざま報道によっては接しています。しかし、感覚的につかめないのです。
    仕事や休暇で一時帰国しても、会う人は僕がブラジルから来ていることを知っているし、主にブラジル関係の人と接することが多いので、誰も本音はいいません。
    歴史的に見て移民というのは、行き先の労働者、労働組合から職場を奪うと嫌われ、攻撃されてきました。今でも米国はそうですよね。ところがブラジルは戦前の一時期、エリート層に米国に影響された排日思想が広がりましたが、だいたい暖かく迎えられ(コーヒー園の労働者がスタートですから経済的に優遇されたわけではない)、ちょっと小金ができてからは堂々とこの国で暮らしてきました。移民だからとう差別はなく、経済的地位は仕事の実力だけで評価されてきました。むしろ日系だけでなくイタリア系、ドイツ家など移民の方が頑張りがきいて、大きな会社を作って発展させてきたといえます。
    僕もそういうブラジルとブラジル人の懐の広さを認めるとともに感謝しています。
    こういう場に相応しい質問だったかどうか不安ですが、在日日系ブラジル人(もし僕の子どもが日本で暮らせば同じです)への差別が目立っているようなので質問させていただきました。

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    飛び込みですいません。元期間工暦13年のオジーが言う事ではないかもしれませんが、企業の言いなりになって賃金も福利厚生も劣悪になっていることを忘れないでください。人間最低の生活じゃなくて人並みにゆとりのある生活が日本に必要じゃないかと思います。今、中国では、家が買えるぐらいの賃金闘争を日本企業に対してやっています。期間工も有期雇用であるがゆえに高賃金と福利厚生の安定を勝ち取りたいです。

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    なにはともあれ、何かと無理のない生活が一番かと...
     
    がんばりましょう。

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    笠山さん ご無沙汰致しました。私は昨年春に脳内出血で倒れて大きな後遺症も無く4.5ヶ月で退院しました。原因は高血圧でした。入院前はまぁ納得できる給与の職に着いてましたが入院で結果退職しました。現職は給与は安いですが妻や娘の協力で何とか働いております。後遺症の範疇ではないと思うのですがとっさの判断や先読みの素早さが鈍く毎日怒られております。近況報告ですが…またこれからの生き方を模索していきたいと思います。

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