帽子の意味

そう言えば豊鉄タクシーは7月から帽子着用を止めている。他の3社は相変わらず着帽しているので、豊鉄タクシー単独での決定なのだろう。個人タクシーの運転手のほとんどは着帽していないし、豊橋市以外のタクシーでも着帽していないタクシー会社も多いので、きっとそれほど重要で甚大な意味や意義があるとは思えない。
例えば飲食物を調理する職業の人たちは、その髪の毛の混入を防ぐために着帽する必要があるだろうし、スポーツ選手や警備員という外で働く人たちは日射病を防いだりという頭部を保護する役目もあるのだろうから、安全上必要だし法令で義務付けられている場合もあるだろう。保護帽やヘルメットという硬い帽子をかぶる場合もあるし。
ところがタクシー運転手はというと、髪の毛が落ちて困るということもなければ、直接日光が頭に当たるということもないし、保護帽として必要ということもないのだから、結局は制服の一部、装飾品なのかもしれない。
タクシー運転手に限らず操縦する職業の人は着帽しているのだけれど、身体を保護するというよりも、その職業を示したり、職業にたいする誇りや自尊心なんてもののため、要するに装飾的意味合いのほうが強いのだろうと思う。
帽子がなければ運転し難いか、というと別にそうでもなくて、ほとんどの人は無帽で運転しているわけだし…。
それにあのタクシー運転手の帽子の形も、どうなんだろう、宇宙船間ヤマトの艦長のようなものもあれば、ホテルのポーターのようなものもあったりで、これといった一貫性もないように思う。となるとやっぱりただの飾りなのだろうし、帽子を四六時中かぶることによって、例えば脱毛したり汗疹ができたり、なんて弊害のほうが多いように思うのだけれど。
そういえばタクシー運転手にハゲが多い?
帽子により職位が分かるということもあるのだけれど、それとて班長と普通の運転手という区別だけだし、やっぱりハゲや汗疹という弊害もだけれど、コスト的にも無駄だろうし。
あ、それと、何年も使い続けていると古臭くなって、なんだか汚らしく見えたりもする。そんな古い帽子を「箔がつく」なんて珍重されたりもするのだろうけれど、きっと洗濯もしなくて何年も使い続けていて、運転手本人には分からない匂いがあったりするのかもしれない。
それに着帽するということで毛髪の手入れが疎かになっていたりするのかもしれないし…。
そんなこんなで「衛生上悪い」ということが脱帽の本当の理由だったりするのかもしれないと思っているのだけれど?
いずれにしても、あまり帽子の効果や意義や意味なんてのを感じないだから、タクシー協会で「着帽禁止」にすればいいのに、なんて思っている。
祇園祭の花火

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