中日対横浜、定額タクシーで球場に行こう!

セ・リーグ公式戦、中日ドラゴンズ対横浜ベイスターズが豊橋市民球場で23日に開催されるのだけれど、その日の豊橋駅と球場間は1700円の定額運行らしい。交通渋滞が予想されるので、お客様にとってもボクたちドライバーにとってもありがたい。
渋滞で車は動かないのにメーターばかり動くのはどうも心臓に悪い。お客様はきっと「なにやってんだよ」と怒鳴りたくなるに決まっている。気が短い人だと(あるいは不機嫌な日だと)「もうここでいい、あとは歩く」なんて言いたくなるに決まっている。
ドライバーとて「なにやってんだよ」と怒鳴りたくなるのだ。そして「もうここからは、歩いてください」なんて言いたいのだ。
そんな「なにやってんだよ」というイライラした気持と、それを口に出して言えないストレスから、車中の空気はず~んと重くなる。「チッ」なんて舌打ちが聞こえてきたりすると、背骨にそってツーッと汗が尻尾のところまで流れる…。
「庄屋様、どうぞお許し下さい」なんて言いたくなる。(言わないけれど)「オラが悪くないずらよ」「濡れ衣でさあ~」なんて時代劇のあのシーンのようになってくる。出来るものなら小判を袖に下にそっと入れて「これでなんとか穏便に」なんてことをしたくなる。
人は無罪、事実無根のことでさえ罪の意識を感じる。悪くなくても罪を感じる。いや罪になってしまう。「私がやりました」と自白したくなる。冤罪の起きるシステムだ。
悪いのはお客様でもドライバーでも他の運転手でも、その他何者のせいではない。もうそれは車社会における自然の流れ、言わば夜が来て朝が来るようなものなのだ。19時あたりに「なにやってんだよ地球」なんて怒鳴るヤツはいない。「チッ、夜の次に朝が来やがって」とキレる人はいない。あるいは「雨の野郎、空から降りやがって」とか「太陽め、東から登りやがって」と怒り出す人はいない。いたとしても、その人はちょっと「?」の人なのだ。
そう渋滞時にタクシーに乗って「なにやってんだよ」と言う人はちょっと「?」な人なのだ。
いや渋滞はしかたないのだ。自然の流れなのだから。ただメーターが上がるのが許せないのだ。それは停まっている車のメーターが上がるというなんかちょっと「不自然」な動きだからかもしれない。人は不自然な動きには不機嫌になるものだ。
だからもうなにがなんでもどんなに停止しようが、例えば試合終了後に乗って豊橋駅に朝5時に着こうが1700円という定額運賃にすれば誰も文句を言わず、誰も人を責めることがないのだ。いや逆に長く乗った方がお得、という価値観の逆転が起きるのだ。
定額恐るべし。
そういえばネットも携帯も定額だし…。世の中定額にすれば丸く収まるのだろうと思う。
ということで、タクシーに乗って~球場に行こう~♪
中日ドラゴンズ 公式サイト – ドラゴンズニュース ★豊橋市民球場 セ・リーグ公式戦「vs 横浜」開催要項
深夜の広小路
広小路もなにかダウンタウンな感じでちょっとカッコいい

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