パチンコ屋さんってのは、年中無休だったんだね。
20年ほど前、地元のパチンコ屋では「片休み」と言われていた輪番制の休業日があった。月に2日、確か水曜日とか木曜日に、市内のパチンコ屋の半分づつが休業していた。
その片休みの日にはパチンコ屋はずいぶん賑やかだった。当たり前の話で、その日には需要が供給を上回るのだから、出玉がどうであろうといつもよりは客数が増える。ということは売上が増えるということだ。
どうせ今回の休業要請も一斉休業ってなことではなくて、「片休み」方式だろうから、パチンコ店側にしてみれば新規顧客を開拓するチャンスだし、その日には売上が上がるのだから、そんなに困った問題でもないように思うのだけれど。
というか、電力問題ということなら、休業日を設けるのではなくて、電力需要の少ない深夜の時間帯に営業する日を設けるとか、逆に電力需要の多い14時15時なんて時間帯には、ランチタイムなんてことで閉店するとか。あるいはサマータイムなんてことで、早朝から営業するとか。
そうなりゃパチンコ店だけではなくて、ソープランドなんてのも月に2日ほど休業日をもうけてはどうだろうか。パチンコ店はどう考えても「賭博」だし、ソープランドは「売春」だし…。賭博も買春もしないボクにとっては、どうだっていい話なんだけれど、巨大な産業化しているので、廃止ってことになるとそこで雇用されている人たちのことが気になるし、そうでなくても最悪の雇用情勢が更に悪化するのも問題だろうし…。
娯楽の電動、じゃなくて、娯楽の殿堂、パチンコパチスロ中毒の人もいて、それで身上をつぶしたという人も多い。パチンコで借金を作って、その返済のために売春をする、なんて話も聞く。夢中になりすぎて子供が熱中症で亡くなった、なんてことも毎年起きる。
いったいどれほどの人が、その娯楽の殿堂に行って幸せになっているのだろうか？ボクの回りにはいない。

平成21年度のパチンコ参加人口は、前年比140万人増の1,720万人、参加率も前年比2.5％増の16.8％と、ともに2年連続で増加傾向を示した。その一方で、年間平均活動回数は20.4回、年間平均費用は7万5,000円と、ともに過去10年で最低値を記録。市場規模も21兆650億円と、過去最低を記録した一昨年からさらに6,510億円下回り、6年連続で減少となった。
ゼンリンネット：ニュース | レジャー白書、参加人口は1,720万人に

21兆650億円もの市場規模なのだ。ちなみに21年度のトヨタ自動車の売上高が19兆円弱、その大きさが分かる。巨大産業の雇用の問題だけではすまされない、21兆円の利権がからむ。だから難しい。全廃しようとすると、なにかが蠢くのだろう。
毎日キチンと新聞の折り込みにはパチンコ屋の広告が入る。不景気だと言われても、どこかでパチンコ屋が開店する。新装開店の店には行列ができる。こんなに賭博好きな国民だったんだなあ、なんて考えていると、パチンコ屋の休業要請なんてことよりも、電力を使わないサイコロ賭博とか花札賭博なんてものを国家が開帳したほうが良いように思うのだけれど。
そんでも、お金持ちのパチンコ業界だから、そこまで言うなら自家発電でやりゃあ文句ないんだろう、なんてことになったりするかもね。パチンコ用原発なんてのを造ったりして、ついでにパチンコ王国なんて独立国家目指してクーデター、なんてことには、ならないか。
さてと、寝るか。