結婚したいのに

クローズアップ現代「結婚したいのに…~止まらない未婚化~」を見ている。
1・年収の壁
多くの女性が高年収のパートナーを求めていて年収400万円というのが最低ラインらしい。非正規雇用比率が増加。男性の未婚者だと3割もが非正規社員。
2・減少する社内結婚
経費削減のため社内旅行などのイベントも減少して社内での出会いもなくなる。連れ立って飲みに行くということもなくなった。以前は7割が職場結婚、現在は3割程度。
3・“低リスク婚”を求める
3割の男性が最初から対象外。正規雇用でも年収400万円、そして低リスクの人たちというと5割程度か。ま、気持ちは分かる。女性だけではなくて、男性本人が今の自分の年収で子どもを産んで、育てられるという自信がないのだろうと思う。結婚をあきらめたボクもその「育てられる」自信がなかった。塾だ高校・大学だ、どこかで子供に「我慢」を強要してしまう、と考えると…。
自分が食べてゆくのに精いっぱいなのにプラス嫁さんや子供やら、とうてい無理な話だったし。現在の年収だと、ひとりで質素な生活をしている分には十分だけれど、結婚したらこんなワンルームには住めないだろうし…。共働きで嫁にも「我慢」を強要してしまうと、我慢比べ家族みたいで、それはそれでなんだかみじめだろうし。
ひとりは気楽だ。そう考えている人が多いはずだ。何のために結婚するのか、という結婚の意義や目的なんてものも分からない人も多いはずだ。
絶望を今感じている非正規社員や低所得正規社員の人たちが、この国の将来に希望を見出すことなんて無理だろうし。現在過去未来、全てが絶望の淵にいるのだろうから。
子どもに同じ苦労なんてさせられない、そうボクは思ったこともある。幸せになる確率…それが低すぎる。努力しても報われないのに…。よっぽど何か素晴らしいDNAを引き継がない限り、この国で幸福になるなんてことは、宝くじで100万円当たる(1等じゃなくて)より難しいことだろう。
幸福のレベルを下げながらみんなその幸福を感じているのだろうけれど。
だって自分の子供が将来タクシードライバーになって「さすが息子よ」と思うかなあ?親戚兄弟、近所の人たちに「うちの息子はタクシー運転手になりました」と言うかなあ。「市役所に勤めるようになりまして」とは胸を張って言っても。
タクシードライバーならまだしも、一生アルバイトで暮らしました、なんて自分の子供の将来を考えて「それも幸せ」と思えるのかなあ。
子育ては実験ではないと思う。
100%、いやせめて70%ぐらいは幸福になれるという確証がないかぎり簡単に子どもなんて産まないことだと思う。失敗したとしてもけっこう許されるのが子育てだったりもするのだけれど。何が成功かということもないのだけれど、「非正規雇用」なんてのを望んで育てている親はあまりいないだろうし。
職業に貴賤はないなんて言っても、わが子が生まれた瞬間に「タクシー運転手になるんだよ」なんて願う親はほとんどいないだろうし。まして「アルバイトで暮らすんだよ」なんて願わないだろうし。
実験でなければ一か八かの賭けみたいなものか。
ま、外れたら仕方ないか。その償いに中年になってまでも自分の年金で育てているのか。昔ならば農作業の労働力にでもなったのだろうけれど…。
結婚も子供も産まないことだ。貧困の連鎖、不幸の連鎖、その確率の方が高いのだしね。ま、その不幸が幸せだと思うのならば良いけどさ。というか、ほとんどの場合はそんなこと考えないで、寂しいから結婚して、気持ち良いから出来ちゃった、だろうけどね。
豊川市稲荷通り
田中角栄も本田宗一郎も中内功も、もう出てこない世の中だって。

4件のコメント

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    今日は出張で京都に行きました。タクシーに乗ったら京都検定2級という運転手さんで、たくさん京都のお話を聞かせてくれました。修学旅行生もたくさん乗せて、中高生と一緒に観光するそうです。修学旅行生が別れ際、楽しかったよ~!と言ってくれると、やっぱりうれしいものですよ!と楽しそうにお話されていました。
    タクシー運転手の仕事も地域によってもいろいろですね!私が住んでいるところは、やっぱりタクシーは移動手段っていうことが多いと思うけど、観光地なんかは、きっと色んな人との出会いもあるし、自分の住む街を案内できて、それを喜んでくれる人がいて、楽しい仕事なんじゃないかなって思いました。観光ルートも初級から上級まであるらしく、京都を知り尽くしている感じで、今度は仕事じゃなくて、観光でタクシー利用したいなと思いました。まぁ、そんな贅沢はできないからきっとバスで回るんだろうけど…。しかも、仕事でもなければ、またしばらく京都には行かないんだろうけど…。
    仕事も、自分が好きな仕事とか、楽しそうにやっている人は、どんな仕事だろうと、素敵に見えるような気がしました。かと言って、自分はなかなかそうできないですが…。
    でも、私は女だけど幸い正規で働いているので、男性の収入とかもそこまで気にならないかもしれません。2人合わせればいいじゃん!って思いますけど…。
    現実はもっと厳しいのかなぁ…??

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    結婚がシンプルな幸せのテンプレートだった時代に自分が産まれてたとしても結婚は無理だろうなと思ったりもしながら番組を見てました。
    NHKごり押しの無縁社会と言うほど人は寂しいのか?
    そもそも生きる事に希望は必要なのか?自分のような人生を子供に味あわせたくないという考えをもってる人って自分含めかなり多いような気がしますね。失望される親になる自信ならありますが…(笑)

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    結婚適齢期で理想の年収(600万以上)がある男は全体の6%位だと某勝間女史が言ってたなあ。まあ自分が我慢するのはアレとして(それを承知で結婚した相手も含め)、その子供には何の罪もない訳だし…先が見えないと言うより、未来に何も待って無いと分かりきってるから、結婚できないし、結婚の事考えても仕方ない(まさに俺)となるのか…

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    私は前職で仲良くなったお嬢に、私が結婚してくれと言えばおそらく結婚できる状況でした。 
    しかし、私も彼女もマーチ卒(団塊ジュニアだから難しかった)で運動神経もわりと良くて、「子供ができたとして、金銭的な面で子供の可能性を奪いたくない(もしかしたらメチャクチャ頭が良かったり運動神経がメチャクチャ良かったりするかもしれない)」というのが頭にあり、うやむやにしたまま付き合ってたら何となく別れて結局彼女は別の男と結婚しました。
    今日のような冬の寒い日に、暗く冷たい誰も待っていない一人暮らしの部屋に帰ると「もういっそのこと誰か俺を殺してくれ」と思ったり。
    東京は何だかんだで職に有り付けるんですね。派遣やりながら仕事さがして契約社員だけど職に有り付けました。契約社員だけど3年以内にほぼ正社員になれるようで今月から働いてます。 
    来月お彼岸の時季に豊橋にお墓参りに帰ります。タクシーに乗ったら田原さんのタクシーに当たるかな?とか思ったりしますが、金が無いので豊鉄バス利用します(飯村と牟呂)。
    まだまだ寒い日が続きます、風邪引かないように気をつけましょう。

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