平野綾さんのタクシー事件について

さっき乗ったタクシーが本当に怖かった。目的地の住所を入れてほしかったけどナビが壊れていて、降りるって言ったら走り出して、お願いだから降ろしてって言っても怒鳴るばかりで降ろしてくれなくて、怖いから信号赤のうちにドアを開けて降りようとしたら急発進されてドアが開いたままずっと走ったの

人気声優の平野綾がタクシーで拉致されそうになる! Twitterで多くの同情を買う反面2chでは「大げさ過ぎ」の意見 – ガジェット通信
という平野綾さんのTwitterでのつぶやきについて少し考えてみた。というよりもタクシー運転手として少し反論してみる。
(1)ナビが壊れていて降りるって言った
これが「ウィンカーが壊れているから降りる」と言ったのなら彼女は正しい。ナビを装備しなければならないという法的根拠もないのだし、例えば地方だとナビを装備している車両のほうが少ない。豊橋の場合だと、たぶん3割ぐらいしか装備していないのではないだろうか。
ナビはないけれどGPSは装備していてセンターからの道案内は出来る。あるいは無線で案内してくれる。運転手が全ての道、全ての住所、全て店舗を知っているわけがない。店舗にいたっては閉店したり新規開店したりするのでさらに難しくなる。たぶんセンターも知らない店舗や住宅もある。そんな場合、多くの運転手は、近くまで行ってメーターを切ってから探す。
優しいお客様だと道を教えてくれるし、大きな建物(例えば銀行の支店とか公園)を知っているか確認する。そしてそこまでまず行ってもらう。お客様がナビになってくれる場合もある。
(2)降りるって言ったら走り出して
駅などの待機場所でのことだとしたら、先頭車両が動かなと後続のタクシーが困るのでとにかく動かすことがある。そして少し動かしてからセンターなどに道を調べてもらう、あるいはお客様と交渉する。
というかナビが壊れているという理由だけで「降りる」なんてことは、例えばラーメン屋に入って注文して食べる前に「美味しくないから帰る」なんて行為と同じだろうし。
(3)お願いだから降ろしてって言っても怒鳴るばかりで降ろしてくれなくて
例えばそこが交差点の中とか、車線中央だったりすると「お願いだから降ろして」と言っても運転手は降ろさないと思う。だって、車道でドアを開けると後続車からひかれる可能性もあるのだし、オートバイや歩行者、ガードレールなどの障害物にドアがぶつかるという危険性だってあるわけだし。
たぶん平野さんも興奮して大声をだしていたので、それにつられるように大きい声になったかもしれないだろうし。どちらとも怒鳴り合いになったのを一方的に「怒鳴るばかり」と言われても、ということなのかもしれないだろうし。
(4)怖いから信号赤のうちにドアを開けて降りようとした
勝手にドアを開ける行為はとても危険なのだ。となると怖かったのは運転手のほうだろう。さらにそのまま乗り逃げされると思った運転手が咄嗟に急発進したという脊髄反射的な行為に至ったのはしかたないことだと思う。
もしもそのまま平野さんが勝手に開けて降りたとしたら乗り逃げになるのだろうし、運転手はそれを未然に防いだのだろうし。「ナビが壊れている」という理由だけで運送契約を破棄できないし債務不履行責任なんてこともないだろうし。どちらかというと、平野さん側が破棄したということになるのではないのだろうか。
それに待機場だと、少し動いたところで降りると、また順番待ちしなければならなくなる。例えば豊橋駅なんかだと、1時間なんて待ち時間はよくあることで、平野さんのようなお客様ばかりになると、1時間待って「ナビがないから降りる」ということをされて、また1時間並ぶということになる。
それにベテラン運転手だと一度乗せた客に降りられるということはプライドにかかわることだろうし。それも「道を知らない」なんて理由だと更に…。

ドアが開いてまま走ってる時に警察に電話して助けを呼んでそれでも止まってくれなくて、ようやく近くの交番で止まって、さっきまで事情を聞かれてました。運転手にこいつが頭おかしいんだとか女は泣くからいいよなとか散々言われて、本当に怖くて震えが止まらなかった。

(5)ようやく近くの交番で止まって
結局、運転手の意思で停めたわけだし、たぶんその交番まで行こうと運転手は思っていたのだと思う。だって乗り逃げ未遂だし、勝手にドアを開けようとする危険な行為をする人なのだから。

それでもその運転手さんには何もできないらしい。すぐにまた業務に戻ってました。そんな人がいると思うと怖いです。ほんとタクシー運ないな。ネイル行くとこだったから、よっちゃん迎えにきてくれて良かった。

(6)それでもその運転手さんには何もできないらしい
だって「ナビが壊れている」という理由だけで運送契約の契約不履行をしようとしたのは平野さんだし。運転手にしてみれば「それでもその女には何もできないらしい」と思っただろうし。ま、そこまでの運賃はもらったのだろうから良いのだろうけれど。
(7)ネイル行くとこだったから
じゃあ、そんなに急いでなかったのだろうか。どうしてナビが壊れているのが分かったら「じゃあ運転手さん、道分かりますか?」なんて会話が出来なかったのだろうか。というかナビのないタクシーならば普通のことなのだけれど。
プロだから情緒的なことを求めてはいけないけれど、人々が休みで賑わっている暮れの寒い日に仕事をしている運転手とそのタクシー業界をとりまく状況をイメージ出来れば、多少道が分からない運転手でも「だいじょうぶですよ」と言うのが優しさではないのだろうか。
東京には出稼ぎドライバーも多い。東北や九州出身の人も多い。それを分かってくれとは言わないけれど「ナビが壊れている」という理由だけで「降りる」なんて言わないでほしいと思うのだけれど…。
きっと平野さんもそれだけの理由ではなくて、全体的な態度なんかで「嫌だ」と思ったのかもしれないけれど。中には挨拶もしない運転手もいるしね。
「降りる」なら良いけれど、殴られたり蹴られたりする人もいるし、「まけろ」というお客様もいる。事故の確率も高くて、一歩間違えば犯罪者にもなる。それだけ嫌な思いもしても年収200万円なんて職業なんだから…。ま、それを言ったらお終いか。それを言ったら甘えになるか。

海老蔵、タクシー代320円値切っていた – 芸能 – SANSPO.COM
 事件直後、負傷した海老蔵は約3キロの道のりを「赤信号でも急げ」などと運転手に指示。運転手がこうした要求を拒否したことから、海老蔵は1320円の会計で1万円を渡すと、「お前はキッチリ行かなかった」と言って9000円のおつりを要求。運転手はこれに従ったという。

こんな嫌な客もいるし…。
明日は良いお客様ばかりでありますように。

7件のコメント

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    確かに怒る気持ちはわかるけ
    ちょっと責めすぎだと思う
    とくに人間としてあるまじき行為って…その差別する気持ちが人間にあるまじき行為だと思う
     

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    怒る気持ちもわかるけど   ちょっと責めすぎだと思う
     

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    平野綾の最大の誤算は、ご自分の書き込みがタクシー業界関係者の目に触れるということを想定できなかったことでしょう。平野綾の書き込みが、タクシー会社を指導する立場にある(財)東京タクシーセンターにも知れ、都内のタクシー会社全部に事実関係について情報提供を求められ当時の防犯カメラを調査し真実は明らかになりました。結果は、平野綾が書き込んでいるような乗務員の服務規律違反および道路交通法違反は一切なかったのです。平野綾からの目的地までの指示、道順の指示があって、それがあいまいであったために乗務員が道順を間違えてしまった、というだけのものです。平野綾からのエコーカードを使用した苦情もあり、電話で真摯に応対していますが、それでも承服せず、平野綾宅まで、タクシー会社の幹部が謝罪に行った例もあります。土下座させられ「乗務員を絶対に乗務させるな!」との命令も受けましたが、タクシー会社は乗務員を処分どころか、乗務を続けさせています。賢明な皆様には既にご明察と思いますが、会社側としては、この程度のことで乗務員を処分するなど到底できないレベルです。最後に、平野綾は何ゆえにあのような欺瞞に満ちた大げさな書き込みをおこなったのか、非常に不可解で、タクシー乗務員を侮辱した行為に対しては大きな憤りを感じぜずにはいられません。謝罪すべきはタクシー会社でなく平野綾。平野綾の一連の行動は、鬼にも似た、人間としてあるまじき行為です。

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    皆さん、平野綾が書き込んでいる内容を見ただけであれこれ語っているけど、平野綾が正確に語っているのだろうか?疑問を感じても良いのではないでしょうか。論より証拠、平野綾は、過去、1度や2度ならず十数回もタクシードライバーとトラブルを演出しているよ。タクシー業界ではクレーマーとして有名人になっている人。皆さん大騒ぎし始めたけど、今に始まったことじゃないよ平野綾のトラブル癖は。トラブルを発生させちゃえばタクシー料金は支払いしなくともいいことを知ったときから、益々エスカレートし始めたようだ。赤信号で急発進したとか、ドアを開けたまま走り続けたなど、現実にはアリもしないことを平然と書き込んでいる。漫画の世界だったらあるかもしれないが、たとえどんな悪質な乗務員であろうと、自らの生命が危険に晒されるようなことをやるわけがない。平野綾を相手にこんな危険なことする必要がどこにありますか?こんなこと現実にあるわけがないことぐらい常識のある人には容易に理解できること。こんだけタクシー乗務員を侮辱し平然と稚拙な脚色をし世間を欺いている罪は大きいよ。タクシー料金を踏み倒したいがために、スキャンダルを好んで発生させる厚顔無恥、人前では明るく振舞っている笑顔の下に、本当は、本当に醜い心が同居している人間だよ、平野綾は。

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    わたしはタクシーはほとんど利用出来ないので、
    平野さんのtwitterを、もし見ても運転手さん側には立てなかったと思います。
    しかし、運転手側からのこの記事を見たら、明らかに運転手さん側に付きます。
    現実を知らず、文字のみを読んで判断することの恐ろしさを、改めて感じました。
    ありがとうございます。

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    おそらく平野さん側が運転手の態度その他に不満があったから降りたいと言ったのに運転手側が安全などの理由でそれはできないと言ったら騒ぎ出して運転手も激昂し・・・
    といった流れではないかと予想します。
    もしくは初めに断る際にメーターを倒した以上発生する初乗り料金を払う払わないで揉めたなど。
    実際行き先を告げる前に乗車した時点で契約が成立したとみなし既にメーターを倒してる運転手を見た事があります。
    タクシーは事故や乗り逃げ防止のため全て自動ドアになっていて客が勝手に開けられる構造ではないようです。
    それを客が勝手に開けようとして騒ぎ出したら運転手が怒りだすのも無理はないような気はします。
    何か起きたら運転手の責任になりますから。
    この一件で感じたのは客だから何をやっても許されるような風潮が社会全体にあるのが理由の一つではないでしょうか。
    態度の悪い運転手が少なからず居るのは悲しい現実ではあります。

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    んーっよくわかりませんが、平野綾さんとやらが言ってることが全面的に正しければ、このタクシードライバーさんは捕まっているはずですね。 
    自分はすべて正しくて人を悪者にするみたいな、自己中心的な人に散々な目に合わされてきた私はタクシードライバーさんに同情します。

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