全国家庭婦人バレーボールいそじ大会

「全国家庭婦人バレーボールいそじ大会」なるものが豊橋、豊川であった。「家庭婦人」というのがなにか「団地妻」みたいで、なんとなく色っぽいと思った。主婦ではなくてあくまでも家庭婦人なのだ。要するに、家庭(夫婦・親子などの関係にある者が生活をともにする、小さな集団。また、その生活する所)の婦人(成人した女性。相応の年齢に達している一人前の女性)なのだ。
仮面婦人でも仮定婦人でも家政婦人でも家事婦人でもない。「家庭」なんていう言葉になんとなく少し郷愁みたいなものを感じる。「主婦の友」なんて雑誌や、富山の入薬「家庭薬」なんて感じの…。
その家庭婦人たちのバレーボール大会、ではなくて、「いそじ」の大会だったそうだ。「豊橋大会」でも「東三河大会」でもなくて「いそじ大会」。木曽路でも海自(海上自衛隊)でも、まああれでもなくて「五十路」の「いそじ」なのだ。どうして「五十路」にしなかったのかと思うのだけれど、そのあたりは日本人の謙虚さや奥ゆかしさに起因するのだろうと、なんとなく考えたりする。
話をまとめると、全国の50歳台の家庭婦人のバレーボール大会があったのだ。
いや、それがどうしたというのではなくて、これが全国おじさんバレーボール大会だとしたら、なんとなく「ヤダなあ~」と思っただけで、そしてそういう大会ならば夜な夜な松葉なんかの歓楽街に繰り出して、も少し違った感じになっていたのかなあ、なんて思っただけなのだ。
そして「運転手さん、どこかカワイイ娘いるところ知らない」とか「フィリピンパブ知らんね」とか「面白いところ教えてくれ」なんてことになっていたのかなあ、なんて考えるとちょっと、やっぱり「ヤダなあ~」と思っただけなのだ。
そして酔った勢いで広小路にいる中国人と、「日中親善バレーボール大会夜の部」なんてのを集団で開催されると、田舎で待っているであろう子供たちや、その家庭婦人たちがかわいそうだなあ、なんて思っただけなのだ。(そんなことはないだろうけれど)

15. 宿泊及び交通機関:本大会は名鉄観光サービス株式会社の協賛によるもので必ず利用すること。
宿泊、送迎、弁当については、名鉄観光サービス株式会社より、案内書及び申込書を別途送付する。

ということだったので、名鉄以外(豊橋、豊川は豊鉄になるのだけれど)のタクシーは出る幕はなかったようだ。子供のために生きてきて、そして大会中でも家庭のことが気になってホテルと会場の往復だけで終わったのかなあ、なんて考えると、勝ち負けよりも家庭を離れて旅に出るということが出来る、ということのほうが重要なのかなあ、なんて思った。
中にはきっと「運転手さん、どこかカワイイ男の子いるところ知らない」と出かけた家庭婦人たちもいるかもしれないけれど…。
バレーボールなんて飛んだり跳ねたり転がったりするハードなスポーツなんだろうけれど、いったい何歳まで出来るのだろうか、なんて考えるのだけれど、きっと「いそじ大会」が最後の大会になるのかなあ…。そうなるとバレー人生の集大成なのかなあ。
なんてなんて思ったんだけれど…。
22年度いそじ大会開催要項
枯葉

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