脱原発、卒原発(紅葉2012年)

ひとつ前のエントリーにも書いたのだけれど、10年後なんてわずかな時間に原発をゼロに出来るのだろうか。たとえ出来たとしても大節電ということになって、寒い暑いなんて問題だけではなく、この国の経済全体にダメージを与えるのだろうと思う。
簡単に「脱」だの「卒」だの「ゼロ」だの言っているのだけれど、それができたとしても、結局は問題の先送りになってしまって、次は脱化石燃焼ということにシフトするだけの話なんだろうし。まあ、10年後とか20年後なんて言っている政治家がその時まで寿命があるかということも疑わしいことで、公約が守れなかったとしても死人に鞭を打つなんてことはしないだろうし。
原発、ダメなんだろうかね?個人的には明日ボクの部屋の前に原子力発電所が出来たとしても、別にそれはそれでかまわないのだけれど。それに前回も書いたけれど、あと20年とか30年後のこの国のことなんてのは、どうでも良いことだしね。ボクが生きている間だけは湯水のように電力もガソリンも使いたいし、そのためには原発があったほうが良いし。
高齢者や貧困層なんて人たちは、きっとボクと同じ、あるいは似たような考えに違いない。脱や卒原発に価値を見いだせない、というか、刹那的というか…。
脱、卒原発で、今まで以上に経済が停滞し、貧困層が拡大するということは、そういう人たち(この国の将来のことなんか考えない人たち)が増えるということなんだけれど、選挙行動もそんな「どうでも良いこと」よりは、金をばら撒いてくれる政治家に投票するようになるんだろう。
それに、震災を悲しむ人ばかりではなくて、震災景気に浮かれている人たちも多いだろうし、原発事故を喜んでいる人もいたり。戦争待望論と同じようなもので、外的ショックがなければ(それもかなり大きな)ボクたちにチャンスは回ってこないのだろうし。合法的に大量破壊が行われることを、待ち望んでいたりするのかもしれないね。
なんなんだろうねこの感覚は…。
徴兵制なんてのも、まあ、ボクまで徴兵されることはないだろうから、賛成だったりね。それに、若者の雇用が改善されるかもしれないしね。脱企業、卒企業で、もうなにもかも国営化なんてほうが…、なんてのは化石か。
破壊的なことをボクたちは望んでいるってことか。それで結局、維新の会なんてのに投票したりするんだろうね。「ぶっ壊す」なんてフレーズにしびれるのかもしれないなあ…。
う~ん。
神明公園のいちょう
豊橋、神明公園にて 雨の夜

1件のコメント

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    寒くなりました@元シニアです。
    原子力や火力の電力をカバーできるだけの他の発電方式があるんですかね。
    しかも地球温暖化(笑)を気にする人たちを納得させるようなのが。
    太陽光や風力で安定した電力が供給できる見込みがないと、原子力や火力を減らせないのではないでしょうか。
    「今日は風がないから(曇り空だから)電車が動かないなぁ。」ってなったら笑えますよ。

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