忍という字は難しい(3)
しのぶちゃんが来ているということなので、何はともあれ逢いに行った。(知り合いではないのだけれど…)
「忍という字は難しい」というタイトルも三回目になった。最初に書いた時には、というか最初に優勝した時には20歳だった彼女も、26歳なんて年齢になったのだけれど、あの頃感じられた幼さ、というか純情さみたいなものは今もまだたっぷりと残っていて、たぶん、きっとこのまま30歳になっても40歳になっても感じられるんだろうなあ、なんて思った。
忍という字は難しい
心に刃を乗せて忍です。しのぶちゃんは、ボクよりも若いまだまだ20歳の女の子です。少しオッチョコチョイのところがあるのですが、それが彼女らしさでもあるのです。それでも普通の若い女の子と同じぐらい、いえそれ以上の感情の激しさを持っていて、咬んだ唇にその気の強さが現れるときがあります。しかしその感情と言うのが他人に向うのではなくて、いつも自分に向っているようで、自分を責める姿にボクなどは「ゴメンゴメン、何も出来ないでね」と、ついつい謝ってしまいたくなるぐらい、その姿が痛々しいときもあります。そんな気の強さが、時として人に誤解を与えることもあるのではないかと、少し心配しているんです。
ずいぶんと余裕もできて、ずいぶんと笑顔も多くなったのは、やっぱり6年という年月のせいなのだろうね。
今日の平尾カントリークラブは雨と強風で、こんな日にゴルフなんてし出来ないだろう、なんて感じさせる天候だった。それでもなんとか「耐えしのぶ」で頑張ったのだけれど、それがスコアに繋がらず、たぶんイライラしたのだろうけれど、常に笑っていたのが、とても印象的だったし、ああ、そうそう、ターフをキチンと自分で埋めていたり、エレベーターのスイッチを自ら押していたりで、それも好印象だった。
たぶん、そのことでファンも増えたのだろうし、その証拠にギャラリー数は一番で、しのぶちゃん目当ての人がかなりいたように感じた。そうそうボクもそうなのだったのだけれど…。
スコアよりも、しのぶちゃんが出場しているということで入場者数も3割増しになったのだろうし、そのことが東北支援に繋がるのだろうし。なによりも、多くのオジさんたちに元気を与えたのだろうし…。こんな天気に「やっぱり笑顔」でいてくれたことが、オジさんたちだけではなくてボランティアの高校生なんかにはうれしかったのだろうと、そう思うのだ。
さてと、オジさんも明日から頑張るかなあ…。