キムタク、道路交通法違反かあ

トヨタ自動車の工場敷地内ではトヨタ警察(社内の防犯組織みたいなもの?)が、独自にスピード違反取り締まりをしている。田原工場北門への道路は制限速度30km/hで、違反したら「出入り禁止」なんて重い処分なんて噂があるもんだから物流のトラック運転手やボクたちタクシー運転手なんてのはそのトヨタ法をキチンと守って運転している。速度取締計の誤差まで考えて「マイナス5km/hで運転したほうが良い」なんてことも聞く。
「公道より厳しい」のがトヨタの道路交通法なのだ。
社内での厳しい取締への反動なのだろうか、明海の県道、通称トヨタバイパスは治外法権のありさまで、おおよそ8割の車が速度超過している湾岸ハイウェイ状態になっている。その結果、先日の「アイシン×3」なんて事故が起きる。(詳細はアイシン×3
単調なライン作業やそういった社内法の厳しさが愛知県での交通事故死が多い(全国1位)一因にもなっているのではないのだろうか。トヨタのキャンペーン「FUN TO DRIVE」というのは言い得て妙で、社内や社会での過剰なるストレスを、ドライブで発散させようとするものなのだろう。
だから事故が多発する。都道府県別保有車両数トップの愛知県の交通量の多い道路で、運転を楽しもうとすること自体「FUN」どころか「危険行為」なのだ。運転するということは精神的、肉体的にストレスがかかるということなのだから、FUNとDRIVEはパラドックスなのである。
そういう逆説的なことや矛盾することを平気で言うのが自動車産業、いや、資本主義なのだ。「FUN TO DRIVE」だけではなくて「エコカー」とか「安全な原発」とか「自然農法」とか…。そしてボクたちは、便利さのためには毎年5000人ほどの死者が出るのはしかたないし、環境を破壊するのもしかたない、そう思っている。原発事故で同胞が苦しもうが、電気のある生活がしたい、そう思っている。
木村拓哉さんが道路交通法違反で検挙されたことが分かったそうだ。そのことが話題になっている。

木村さんCM、トヨタ放映継続 道交法違反「反省」 – 社会
 トヨタ自動車は15日、人気アイドルグループ・SMAPの木村拓哉さん(39)を起用したテレビCMの放映を続けることを明らかにした。木村さんが道交法違反(速度超過)容疑で2度摘発されたことが分かっているが、「本人も反省している」(トヨタ広報)としている。

ボクにとってはどうでもいいことなのだけれど、こういう場合トヨタ社員の人たちは「ふ~ん、キムタクがOKなら、おれたちが違反しても反省すりゃ許されるんだね」なんて思ってるのかしらん?
それとか「そんなら飲酒運転だって反省すりゃいいんだろ」なんて豪語する社員もいるかも?そういうことなら納品会社のトラック運転手やタクシー運転手も、トヨタ警察に逮捕された時に「キムタクだってやってるじゃんね」なんて言えば許されるのかもしれない。速度違反で検挙されてもそれほど問題にされないということが、こういう風に公言されたわけなのだから、トヨタ警察みたいな茶番はもうやめて、それに安全ミーティングなんて時間のムダもなくしてしまえばいいのに…。
結局、トヨタとしてはこの事件で木村さんを降ろすことの利益よりも、続けることの利益のほうが大きいという算段をしたのだろう。なんせ世界のキムタクなのだし、中国市場での拡販のためにはキムタクという今もっとも中国でホットなスターを使い続けるほうが得なのだろうし。
それにトヨタのキャンペーン「FUN TO DRIVE」には速度というものが切っても切り離せないものなのだろうから、それを自ら実践した木村さんには多くの賞賛の声がトヨタ社内からは上がっているという噂もあったりで…。おまけに章夫社長がレース好きでスピード狂なもんだから「速度違反なんて違反じゃない」なんてことが言われているのかも。
20年間無事故無違反のボクから、いやプロの運転手から言わせてもらえば、速度違反は誰もがする。するのだけれど、それは流の中で出てしまうということなのだ。例えば上述の明海の県道、全車60km/h超で走っている場面では逆に低速走行は危険な場合もある。そんな時は危険回避のためにアクセルを踏み込み速度を上げて、流れに乗って走る。
そういう場合を除いて、単独で走行しているときや交通量が少ない道路では制限速度で走る。そのほうが安全だからだ。後ろから車が追い付いてきたら抜いてもらう。そうすることが本当の「FUN TO DRIVE」なのだし「SEFTY DRIVE」なのだ。
2度も捕まるということは、単純にボクの2倍は速度違反を犯しているということだ。木村さんのことだからレーザー探知機なんてものも搭載していたのだろうことを考えると、どうなんだろうね、やっぱり頻繁に常習的に違反を繰り返していたと想像することはそれほど難しくはない。
クルマってのはそれ自体危険なもので、時として凶器にもなるし殺人兵器にもなる。そのCMをする時点で殺人に加担しているってことになるとボクは思っている。だから速度違反で2度も検挙され、そしてCMを続行するなんてことは、実にどうでもいいことなのだ。
「FUN TO DRIVE,AGAIN」
企業広告キャンペーン「FUN TO DRIVE, AGAIN.」を開始 | ニュース

6件のコメント

  • blank

    dさん、こんにちは。
    そういうことかもしれませんね。
    それにこの件についてはマスコミも自粛しているみたいだし…。「スピード違反ぐらい」なんてことなんだろうなあ。

  • blank

    トヨタ車に乗って検挙されたわけじゃないから関係ねーって事かー
    キムさんが乗るようなオクルマじゃないって事だもんね

  • blank

    さといもさん、こんにちは。
    どうなんですかね、やっぱり降板させるほうが不利益になるんでしょうね。そんなリスクマネイジメントはキチンとしているでしょうから。
    まあ、最近はクルマを持たない若者も増えてきて、それはそれでいい傾向かなあ、なんて思っていますが。たまに乗るならレンタカーで十分だろうし…。

  • blank

    草○が酔っ払って逮捕された時や酒○法子がクスリで逮捕された時はすぐCMを中止したのにキムタクは無問題なのは不公平と言われても反論できないでしょう。
    他にジャニーズ関連だとTOKIO山○の無免許運転が発覚した時も某運送会社のCMの降板までは至っていません。
    自動車に関してですが免許を持ってない、車を持ってないというだけで人間として失格と思われてしまう風潮が一番の問題だと思います。
    最近トヨタのCMで免許を持ってない方を馬鹿にしてるような描写がありますが見ると不快に感じます。

  • blank

    名古屋の短歌好きさん、こんにちは。
    昨日も考えたのですが、働くってことが物欲と繋がっていて、その物を置く場所ってのが家だったりするかなあ、なんて。
    広告に煽られているってのが、ボクたち消費者なのでしょうけれど。
    ボクもその11万円的な生活で良いのですが…。

  • blank

    若者の車離れが言われてますが、私もかれこれ7年前に車を手放して、今は徒歩と自転車ばかりです
    地下鉄東山線沿線に住んでいることもありますが、友達も恋人もいませんので遠出もしません
    図書館もスーパーもすべて徒歩圏にあるので車がなくても何も不自由はありません
    見の巡りを見まわすと不必要なものが多いです、まず車から始めて若い頃買った書籍やレコードやVHSビデオや聞かないCD・DVD、洋服、ラジカセ、PC、ipodなどぼつぼつと処分しています
    最低限生きていくのには必要なものって本当に限られていますね
    早期リタイアして今、アルバイトと株の配当など月11万円で生活していますが、なんとかなるもんです

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA