グーグルの利用者情報統合について考えたこと

日本でのブラウザのシェアはInternet Explorerが圧倒的に多のだろう。理由は最初からパソコン(Windows)に付いているからだ。そして教育現場や企業でもInternet Explorerを利用しているところが多く、それがスタンダードになってしまっている。
ボクはIEもOutlook Express、Windows Live Mailもほとんど使ったことがない。なので、それらの質問をされて困ったことが何度かある。そうなるといくらボクがChromeやFirefox、Becky!やとかDutulaなんてブラウザやメーラーを使いこなしていたとしても、「あまり詳しくないヤツ」なんて思われてしまうようだ。だいたいWindows Live MailがOEの後継だなんてことも知らなかったし…。
とにかくこの国においてはInternet Explorerだし、Windows Live Mailだし、Yahoo!メールだし、Yahoo!検索なのだ。と、思っていたのだけれど、最近はGoogle検索を利用する人のほうが多いようだ。「検索する」というのを「ググる」なんて言うように、すでに一般化され標準化されつつある。「ヤフる」とは言わない。
このブログにおいても、検索経由の訪問者の三分の一強をGoogleからがしめる。
検索サイト別ブログ閲覧者比率
ブラウザはまだまだIEのシェアが大きいのだけれど、ググっているうちにChromeに乗り換える人が増えるに違いない。Google検索にはInternet Explorerの広告なんて出さないで、自社製品のChromeばかりを出すに決まっている。知らず知らずにステマされているかもしれないし、気がつけばGoogleだらけ、になっているかもしれない。
ちなみに当ブログのブラウザ別閲覧者比率。「その他」というのは古いヴァージョンのブラウザだったりするのだろうけれど、これもIEが多いのだろうということを考えると、たぶん三分の一はIEなのではないだろうか。
ブラウザ別ブログ閲覧者利用比率
さて本題なのだけれど、グーグルの利用者情報統合が問題になっているらしい。

グーグルの利用者情報統合、プライバシー巡り波紋  :日本経済新聞
米グーグルが3月1日から導入する新たな個人情報の収集や利用に関する指針が波紋を広げている。従来の指針を変更、利用者に関する情報を複数のサービスで横断的に利用できるようにするものだが、プライバシー侵害のリスクが高まるとの懸念が浮上。欧州連合(EU)が導入延期を要請したほか、日本の総務省も対応の検討を始めた。

グーグルに依存している人が増えていることは確かだ。アンドロイド携帯だとその人がどこにいるのかさえも分かってしまう。そしてどのような検索をして、何を買ったのかなんてことも情報さえも筒抜けになる。要するにボクたちがググられる、ということなのだろう。
ググる時代からググられる時代到来ということなのだろうけれど、それはそれで便利なのかもしれない。だってボクたちはすでに検索なしでは生きて行けないのだろうし、スマホなしでは外出できないのだろうし、ネットなしでは生命の危機さえも迎えかねない時代に生きているのだろうから…。
探したり考えたり動いたりするコストをかなり削減できている。さらにそのコストを大幅に削るためには、ボクたちはボクたちの情報すべてを預けて、それによって最適の指針を示してもらったほうが「楽」に決まっている。健康管理も着てゆく洋服も見るべきテレビ番組も要求している物も情報も、ちょうどレストランのメニューのように提示してくれるほうが便利に決まっている。メニュー表を作ることから始める人生なんてのはかなり面倒で億劫だ。
ボクはそれでも良いと思っている。「会合に遅刻しますよ」とググられても「そろそろ寝たほうが良いですよ」なんてググられても、それを利用すればいいだけのことなのだろうし…。
もしもそういうことが嫌ならば、ヤフられたりドコられたりすればいいだけの話で、全てを一元化してそれに依存するというのは危険極まりないことだなんてことを、ボクたちは既に知っているわけだし、それを避ける方法だっていくらでもあるわけだし。
個人安否システムなんてものを、例えば「グーグル安否」なんてもので開発されて(それはとても簡単なシステムだと思う)孤独死を防ぎ、不明者を探し出すなんてことも出来るだろうし。電気ガスや水道の使用量でのそういったシステムよりはもっとinteractiveなのだろうし…。
グーグルの利用者情報統合
さてと「そろそろ寝たほうが良いですよ」なんてボク自身がボクにたいしてつぶやいているので、寝るか。

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