アイシン×3

送迎バスなど3台ぶつかる 豊橋、15人軽傷
二十四日午後九時二十分ごろ、愛知県豊橋市明海町の県道交差点で、対向していた乗用車と大型バスが正面衝突。別の乗用車一台も絡む事故となり、バスの乗客十三人と乗用車の一人ずつ計十五人が軽傷を負った。(中日新聞25日夕刊より)

よくありそうな事故。明海町の県道というのは別名トヨタバイパス、制限速度は60キロなのだけれど80キロ前後で流れている。片側2車線、豊橋市内や23号線バイパスから明海工業団地、田原工業団地への通勤流通バイパスとなっている。
よく事故が起きる。かなりの怨霊が憑りついているパワースポット、だと思う。そんな事故多発地帯なのだけれど、文字通り東三河の経済のバイパス、大動脈なものだから取締も甘い。県道なので更に甘い。交通取締のためにラインストップしようものなら「署長の首が飛ぶ」なんてまことしやかに噂されている。変態署員が逮捕されるなんてことよりも重大事件なのだ。
この事故、よくありそうな場所でのよくありそうな事故だったのだけれど、実はとても珍しい事故だった。
「大型バス」「対向していた乗用車」「別の乗用車」この3台すべてアイシンAWの関係者なのだ。「大型バス」は豊橋市内から田原工場までの通勤バスで、「対向していた」のは田原工場から帰宅中のアイシン社員が運転していた。そして同じく豊橋市内から田原工場まで「別の乗用車」で通勤していた同社社員が起こした身内同士の事故だったのだ。
「共食い」なんて田中某氏の作品のタイトルが浮かんで、失礼なのだけれど、笑ってしまった。
アイシンAWのITS技術(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)には定評があるようで、ナビ協調シフト制御やブレーキ制御、逆走注意案内なんてものまであって、事故を防止できるシステム開発を行っている。
きっと今回の反省を踏まえて、正面衝突回避システムや後続車警報案内なんてものの開発が急がれるに決まっている。いやその前に、正面衝突しない勤務時間を組みほうが早いに決まっている。というか、行は県道明海線、帰りは国道259号線、なんて通勤と退勤のルートを決めるなんてことのほうが良いかもしれない。
別に、共食いだったの被害はなさそうなのだけれど、この事故に巻きこまれて2時間も動けなかった人もいて、もちろんタクシー運転手もいて、その損害はどうしてくれるんだ、なんて怨んでいる人もかなりいる。
そんな怨霊がまた積もり積もって、さらなるパワーアップしたに違いない。そしてアイシン製のナビには「パワースポット」としてキチンと載っていることを期待したり…。
アイシン交通事故相関図
アイシン交通事故相関図

2件のコメント

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    擬音タロウさん、どうも。
    こちらこそありがとうございます。

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    管理人さん、はじめまして。
    たしか昨年の12月頃から読ませていただいておりました。
    そしてナナメよみではありますが、初めからここまでをやっと読むことができました。
    とにもかくにも、どうもありがとうございました。

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