バールのようなもの…

春の雨、薄く陽が差していて、その灰色が気温を下げる。朝から酔っている。寒いせいなのか、その酔いのせいなのか咳きこむ。この時期の雨を甘雨なんて言うのだけれど、甘い割には寒すぎる。冬のような…春の一日。
志の輔師匠の演目は「大河への道 伊能忠敬物語」だった。
志の輔ファンにとっては「圧巻」だったし「グッジョブ」だったのだろう。
落語ファンにとっては少し物足りないものだったのだろうと、思う。
それに初めての落語が昨日の独演会だったとしたら…、まあ、それはそれで良いのか。
ボクにとっては…、ボクの意見も感想もどうでも良いか。
「年に一度こちらに来ることがあれば“普通の落語”にまた戻りますので、こんなことを毎年やっていたらおかしくなってしまいますので」と最後に師匠が言ったように、今回のは「普通の落語」じゃなかったということで、まあ、この期間限定の演目を生で聞けたことは幸せなことだったのだろう。
ボクは新作と古典を期待していたので少し残念だったとしても、まあ記憶に残る一席にはなったし。でもなんか気持ちがモヤモヤしたので、帰ってからすぐに志ん朝師匠を聞いたし、志の輔師匠の「バールのようなもの」を聞いたんだけれど…。
ほんと寒いね。
寝るかな。
立川志の輔独演会 豊橋PLAT

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