名古屋市営バスが燃料切れになった理由

名古屋市営バスはどうしてこうも不祥事が多いのだろうか?
信号無視(名古屋市バス運転士、信号を無視 回送中に :日本経済新聞)、逆走(名古屋市バスが対向車線70メートル走行 :社会(CHUNICHI Web))、車検切れ運行(時事ドットコム:車検切れ運行で行政処分=名古屋市バス使用停止-中部運輸局)、労働基準法違反(NPO法人 働き方ASU-NET – 名古屋市バス:勤務16時間超が121件 国の基準違反か)、事故不申告(名古屋、市バス営業所を家宅捜索  事故不申告の疑い 社会 全国のニュース:福井新聞)…。
プロのドライバーがこんな状態だから、交通死亡事故ワースト1位なんてことになる。名古屋市が管理できないのならば民間に委託してはどうだろうか?市営だからこういった事件事故が多発しても何事もなかったかのように営業を続けられるのだろうから。
名古屋市バス:運行中に燃料切れ 乗客6人を途中で降ろす – 毎日新聞

名古屋市交通局の市バスが13日、営業運行中に燃料切れとなり、乗客6人を途中で降ろしていたことが15日分かった。市交通局は同日までに、全営業所に対し、運行前に燃料計の確認を徹底するように指示した。

今回の事件、市営バスの内規では業務終了後に燃料を入れるということで、まず2日前の11日終了後に入れ忘れて、次の日の12日に運行前に給油指示が出ていたにもかかわらず入れ忘れ、その日の業務終了後にも忘れ、そして当日13日にも運行前点検をしたにも関わらず燃料不足を発見できずに、運行開始直後に燃料切れで運行中止、回送ということになった。
都合4回も給油することを忘れたことになる。指示違反、運行前点検違反については法律に定められていなくても(というのもあまりにも当たり前すぎて、そういうことまで法によって取り締まれないだろうし)犯した罪は重い。
その4回についても、たんに運転手のミスということだけではなくて、運行前点呼、運行後点呼があったはずで、運行管理者の責任も問われてしかるべきだと考える。運行前点検の項目に「燃料」なんてものがあったとしたら、さらに運転手と運行管理者の罪は重い。
結局、点呼も点検も形骸化していて、その重要性なんてものを忘れてしまっているのだろうし、一般のドライバーにも劣る安全意識しか持っていないということなんだろう。それはきっと「親方日の丸」なんて相変わらずの公務員意識と、ぬるま湯の中で生きている危機感のなさに起因するものだろうと思う。
タクシーで燃料切れなんてことになったら、次の日から恥ずかしくて出社できないと思うんだが…。
名古屋市営バス燃料切れ
CBC「イッポウ」から
「運転手らへの指導を徹底して再発防止に努めたい」って、燃料切れだよ。まるで「学校へは遅刻をしないように来ましょう」なんて小学生に指導しているようなもんか?あるいは、「うんちはトイレでしましょう」なんてことと同じような。まあ、頑張って指導を徹底して、ちゃんとうんちはトイレで出来るようになりましょう。
ついでに書かせてもらえば、その関係者、携帯の充電は満タンだったりするんだろうなあ…。

1件のコメント

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    田原笠山さんのブログは、数多のブログの中でひときわ異彩を放っています。
    ユーモアとウィットに富み、時には痛烈な皮肉をかましています。
    毎日楽しみに読ませていただいています。

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