スマホdeタッくんが微妙な件
スマホdeタッくんについて考えてみた。
というのも、「全国タクシー配車」や「スマたく」なんてのが運営されるようになって一年過ぎた。どれほどの配車がそれらのアプリ経由であるのだろうか?ボクが実感するには「1%未満」なんて数で、スマホ配車に当たるのを「宝くじに当たるより難しい」なんてつぶやくドライバーもいたり…。それでも首都圏、名古屋や大阪なんて都会においてはその配車比率も高くなっているのだろう。
地方でのスマホ配車事情
地方で利用客が増えない理由は
- スマホ経由で呼べるタクシー会社が限られている
- 利用者がほぼ常連
- 浸透していない
- 三大利用客(老人、病人、酔っ払い)が使いこなせない
- タクシー会社自体、スマホでの配車を面倒くさがっている
なんて理由があげられる。
タクシー会社もドライバーも「面倒くさがっている」ということも聞かれるし、その理由としてGPSの精度(要するに場所の確定が甘くなる)というのが最大の理由なのだろうと思う。
使いにくさ、UI、UXの問題
顧客が場所をきちんと入力(例えば「ローソン駅前店前」)してくれればいいのだけれど、例の「ここに呼ぶ」だけのピンの位置だけだと、微妙にそこがどこなのか分かりにくいと思うし、ビルの真ん中にそのピンが立っていたら「屋上に来てほしいんかい」なんて…思うかもしれないし…。で、結局「いない」ってことになって、配車センターから客に電話をかけて聞くなんて手間になる。その電話代もコスト高になる。
電話での配車が100%正確な位置を聞き出せるかというとそれも疑問なのだけれど、ドライバーの立場にたって顧客の「居場所」を聞き出してくれるので、アプリよりは正確だし安心はできると思う。
それでも、旅先、特に都会ではとても便利で、例えば、ボクが東京に行ってタクシーを呼びたいと思ったら、(1)タクシー会社の電話番号から調べなければなら(2)その場所を特定しなければならない、なんて問題がとりあえず生じる。この手続きを完了するまで、おそらく2分とか3分なんてかかるだろうと思う。スマホやiPadを持っていたとしてもそれだけの時間が必要なのだ。
スマホdeタッくんの優位性
アプリ経由の配車依頼だと、そんな手続きなしに1分以内に呼べることが出来る。便利だ。先日、東京ハイヤー・タクシー協会がサービスを始めた「スマホ de タッくん」は、もっと便利になって、これまでのタクシー会社別の配車アプリではなくて、複数の会社を横断検索してもっとも近い車両を配車してくれるらしい。
「もっとも近い」なんてかなり難しい作業だなあ…。「オレのほうが近いぞ」なんてドライバーからのクレームはないのだろうか…なんて思ったりもするのだけれど、客にとってはさらに便利になったし、これが地方にも拡がって、例えば豊橋市内で運用されるようになったら、もう少し収入も増えるかなあ、なんて思っている。
そのネーミングは正しいのですか?
それでも、「タッくん」かあ…。微妙なネーミングだなあ。それにAppストア内で「スマホdeタッくん」では検索できないで、『東京のタクシー「スマホdeタッくん」』じゃないとダメなのも痛い。だいたい、ひらがな、カタカナ、英数が混在したネーミングなんてのは、パスワードじゃあるまいし入力するのに面倒だ。
複数の配車アプリを使わなければならない、という状況もなんだか面倒くさいなあ、なんて思ったり、それでも東京ではこのアプリかなあ、なんて思ったりしながら、東京に行ってタクシーに乗るなんて日があるのかしら、なんて思ったら、なんとなく悲しくなったとさ…。さてと寝るか。
東京ハイヤー・タクシー協会は1月22日、複数のタクシー会社で共通の配車アプリ「スマホ de タッくん」を公開した。東京23区内などを対象に、現在地から一番近い車両を横断検索して配車を依頼できる。複数のタクシー会社が共通アプリを通じて行うのは国内初という。
「今すぐタクシー」に応える配車アプリ「スマホ de タッくん」公開 近い車両を複数社から横断検索 – ITmedia ニュース
スマホdeタッくんのアプリ画面です。当然ながら豊橋は配車エリア外です。
そのうちスマホのバイブ機能の使って「スマホでタッちん」なんてアプリが出るに決まっている、と思ったり。