だって美味しいんだもん。

ボクたちは味覚なんて感覚さえも他人に支配されている。支配されている、というか洗脳されてしまっては、本当に美味しいものなんてものを分からなくなってしまっている。何度も書くが本当にあの脂身のたっぷり入った「とろける」とみんなが表現する肉が美味しいのだろうか？「美味しい」と言う人が多いので脂身注入肉なんて人造肉が存在するのだろうけれど、そして肉それ自体、人の力によって「とろける」のもに改造されているのだけれど…。

食材偽装で考えたこと | 道中の点検
なんて一昨日書いたんだけれど、やっぱり何かが狂っている。
「まったり」や「とろける」なんて耳障りのよいものだけがが美味しいものを表現するようになっては、「ガシガシ」とか「ゴリゴリ」なんてものはその反対へ追いやられてしまう。言語、表現に合わせて味覚が変えられる。それは感覚の危機、いや感覚の死を意味すると思う。
「とろける」は美味しいのだ。「とろけない」は不味いのだ。じゃあどうするか？ビールを飲ませたり、品種改良して脂肪だらけの肉牛を生みだす。それでも足りなければ、さらに「とろける」感覚にするために脂肪注入肉なんて創作料理が工夫される。それは正しいことですか？人の味覚に合わせて動植物の体質を変化させるということは普通のことなのですか？
だって美味しいんだもん。しかたないことなのだろう。ボクたちが満足しさえすれば、そして大量に消費できさえすれば、なんでもありの神さへも超越した存在にだってなれる。人間こそが創造主なのだ。
それは本当に美味しいものなのですか？ボクたちが耳障りの良い音で表現するものは本当に美味しいもので、本当に正しいのですか？
やっぱり何かが狂っているように思う。そう思いませんか？
で、
注入するならラブにしてくれ…。
ドドスコスコスコドドスコスコスコドドスコスコスコ……。
脂肪注入した肉、「ステーキ」で提供　名古屋観光ホテル （朝日新聞デジタル） – Yahoo!ニュース
さてと、美味しいヤガラの刺身でも食べるか。
＃今日はインスタントラーメンじゃないもんね。

ヤガラの刺身
驚くほどブサイクだけれど、驚くほど美味しい。