女性の活躍促進と働き方改革・・・かあ。

女性の活躍促進と働き方改革、すでに十分活躍しているのではないか?さらに働き方改革で、もっと働け、なのだろうか?

女性の労働力をこれまで敬遠されてきた職種へ活用させようとする動きが活発になっている。例えば「ドボジョ」なんて コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚に似たものとか、「トラジョ」なんてインドネシア・スラウェシ島で採れるコーヒー豆のような名称をつけて、女性を誘い込もうとしている。

産めよ増やせよ

「女性の活躍促進」とは言いようで、要するに「労働力人口の維持」と「労働生産性を上げ」ることが主目的なのだ。経済と財政という国家の存亡に関する重要かつ喫緊な課題に女子力はなくてはならない。「産めよ増やせよ」、その次にくるものはもちろん「欲しがりません勝つまでは」そして「鬼畜米英」と続き、「give me chocolate」で完結する。

「日本再興戦略」改訂2014-未来への挑戦-
www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/honbun2JP.pdf

2.担い手を生み出す ~ 女性の活躍促進と働き方改革

人口減少社会への突入を前に、女性や高齢者が働きやすく、また、意欲と能力のある若者が将来に希望が持てるような環境を作ることで、いかにして労働力人口を維持し、また労働生産性を上げていけるかどうかが、日本が成長を持続していけるかどうかの鍵を握っている。

「ドボジョ」とは土木女子、建築土木現場で働く女性のことらしい。「トラジョ」とは女性トラック運転手らしい。東京オリンピックを控えて建設土木現場の人手不足は深刻らしい。ネット社会の高度化を反映して運送業の人手不足も深刻らしい。

安倍政権発足当初、日本経済は、20年以上も続いた経済の低迷の結果、デフレ・マインドという宿痾(しゅくあ)に取り憑かれ、企業経営者も、そして国民一人一人もかつての自信を失い、将来への希望も持てないという、深刻な状況に陥っていた。

成長という強迫観念

成長しなければならない、拡大しなければならないとみんなが思っているこの国の経済や政治、そして国民の精神こそが宿痾に取り憑かれているというのに…。だってほぼ100%の企業が前年より前月より増収増益、増えていないと気が済まない。なにがなんでもコスト以外は増え続けないと、なんて脅迫観念の中で暮らしている。月給も、ボーナスも増え続けないといけないのだ。それこそ病なのだ。

「労働力人口を維持」するためには、これまで老後を楽しく過ごしていた老人や、子育てや主婦業で忙しかった女性をいかに労働現場に引きずり込むか、それには美辞麗句を並び立てて洗脳するしかないのだ。「産めよ増やせよ」なのだ。

もう一度曽野綾子さんの「昼寝するお化け」を引用する。

この政策(安倍内閣の女性活用策)は二つの立場から、自然ではない。現在の日本では女性が社会にでていくのを妨げる要素は何もない、と私は思う。出て行かない女性たちは、別にそんな所に行かなくても、現在の暮らしを好んでいるのだ。(中略)

勤めが好きでもなく、お得でもない女性が、家庭にいる自由が残されているわけで、それが女性の社会進出の妨害の証拠ではない。

なのだ。

専業主婦ではダメですか?

ということで微妙なアンケートシリーズ(第何弾かは忘れた)
女性タクシー運転手(5人)に聞いた「専業主婦とタクシー運転手どちらを選びますか」アンケート結果
専業主婦とタクシー運転手グラフ 女性の活躍促進
専業主婦で暮らしたい…80%(4人)
主婦をしながらパートで仕事…20%(1人)
#微妙な数やなあ…。

やっぱり、ほぼ全員主婦として、それも専業主婦として暮らしたいと思っているようだ。女性の活躍促進なんて労働力不足とか生産性、あるいは納税、年金…、そんなにおいもする。

それは女性だけではなくて、例えばボクだって専業主夫として暮らしたいと思っているし、別に主夫ではなくてペットでいいからのんびりと暮らしたいと思っている。それが人類共通の宿痾、ではなくて宿願なのだ。

#で、次こそきっと「タクシー女子」なのだ。

女性というあらたな調整弁
主婦活用 タクシードライバーになりませんか?

2件のコメント

  • blank

    のなさん、お久しぶりですね。
    まだまだ男尊女卑的な職場のほうが圧倒的に多いのも確かですね。例えば掃除は女性の役目なんて思っているオジサンたちも多い。
    パワハラにセクハラ、これも圧倒的に男から女にが多いのかなあ。
    そんなに悪い男ばかりではないのだけれど…。

  • blank

     女性が輝くなんて、絵に書いた餅だと思います。男になりたい訳ではないけど、女が生きていくのって・・・。          体は触られるし、ストレスのはけ口にされるし・・・。
                         男はうんざりです。        

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA