脱法ハーブと合法ハーブ

「過労死等防止対策推進法」なるものが成立した。

死ぬまでには至らないにしても、多くのサラリーマンは過労なんだろうと思う。労働基準法で決まっている一日8時間以内の労働時間をキチンと守って定時に退社できている人なんてのはわずかな数だろうと思う。

そもそも8時間なんて規制があるのに、36条協定でその規制を解除できるのだから、そして青天井に労働時間を延長できるのだからどうにかしている。殺人はいけないのにそれを戦争で解除しているようなもんだ。「過労死等防止対策推進法」なんて法律を作る以前に36条協定なんてものを廃止すれば良いだけの話なのだろうけれど。

残業しなければ雇用も家計も維持できないこの国の、この国の企業の仕組こそが、労働者を死に追いやっていて、そして非正規労働者を増加させるいたってはこの国自体をまでも死に追いやろうとしている。

みんな疲れている。みんな死にそうなのだ。瀕死の集団なのだ。

そんな国民、慢性的な疲労がクスリを必要としている。脱法ハーブなんてのがこれほどまで流行しているのも、疲れているせいなのだ。ミュージシャンが覚せい剤の効果を大々的にマスコミを利用して宣伝したもんだから、「ふ~ん、シャブってのはそんなに良いもんなのか」なんて興味を持つ人も増えたのだろうし、アイデアが浮かばない時には「決めて」やろうかなんて考える人も増えたに違いない。「決める」のも仕事のためなのだ。

そう言えばノリピーの時に「あぶり」なんてとても健康的な方法での使用が認知され、より一層シャブが身近になった。だって、注射なんてのはちょっと陰湿でちょっととっつきにくいけれど、あぶりとか吸引なんてのは、ナウでポップな感じしないか?(古いか)

みんな疲れていて、そしてみんな死にそうなのだから、人間ドッグ学会がいくら健康基準を緩和したとしても、病人は増え続ける。そしてクスリも増え続ける。ボクたちはもうクスリなしでは生きていけない、要するにヤク中なのだ。

合法ハーブに脱法ハーブ、クスリなしでは生きられない身体になってしまっていて、過労がそれに追い打ちをかける。労働時間=医療費なのだ。長時間労働こそがこの国の医療費問題だけではなくて、雇用問題をゆがめているし、そのころが少子化問題や格差問題、犯罪の狂暴化の要因になっている。「誰でもよかった」なんて簡単に人を殺めるのも、結局は労働を原因としているのだ。

欲求不満で食べすぎて太る、そしてダイエットをする。

食べる->太る->ダイエット->食べる->太る->ダイエット->食べる->太る->ダイエット->

この食欲循環のように

幸せになりたいために働いて病む、そしてクスリを使用する。

働く->病む->クスリ->働く->病む->クスリ->働く->病む->クスリ->働く->病む->クスリ->

のような悪い循環にどっぷりとはまってしまっては、クスリのために働くのか、働くためにクスリを服用するのか分からなくなってしまっている。

そういうボクの胃の痛みも仕事を辞めればキチンと治るに決まっている。でも、仕事を辞めて胃の痛みは治るかもしれないけれど、今度は失業からくるストレスで脱毛が心配なのだ。脱毛ハーブ、じゃなくて、育毛ハーブを髪に塗りながら、そう思ういながら、「あ、これもクスリかあ」なんて、なんとなく情けない気持ちでいっぱいの真夜中だったりするのだ。はあ~…脱毛ハーブかあ:)

胃薬
合法ハーブ届く。やっぱりクスリは九州産に限る。

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