正社員と非正規の違いってなんですか？
労働に対する賃金を搾取されているだけではなくて、人としての権利までをも搾取されている、というのが非正規問題の本質。
例えば、トヨタのラインで働いている正社員と期間従業員の違いってのはなんだろうか？このグラフのような賃金差が発生するほど期間従業員ってのは劣っているのだろうか？「期間工に３００万円も払っているトヨタはエライ」のだろうか？（実際には手当とか福利厚生なんかを入れると２倍ぐらいの差ができるのだろうけれど。それに精神的なものは数倍の差）
そうして登用試験なんてもので、正か非かと峻別することの意味はなんなんだろうか？すでに数か月から数年、現場で働いている労働者の適否なんてものは、そんな筆記試験や面接試験をしなくても分かっているだろうに。これがトヨタを始めとする非正規からの登用制度のある企業の傲慢さと欺瞞。「登用詐欺」といわれる所以で、将来ある若者の貴重な数年間を略奪し、現在この国が抱える問題を作った諸悪の元なのだ。
トヨタの正社員と期間従業員の違いってなんなんですか？
すでに年間常用従業員となっている労働者を、わざわざ「期間従業員」として雇用し続ける理由ってのはなんですか？
やっぱ「金」か？国家より、この国の若者より、企業の利益か。「産業報国」なんてちゃんちゃらおかしくて涙が出そうだ。
そうしてこういう話になると「そういう働き方」なんてことにすり替えてしまう。「期間従業員募集」という方法ではなくて「正社員募集」という広告も出したらどうだ。その中での選択なら「そういう働き方」も分かるけれど、入り口がひとつ「非」しかない状態において、「そういう」も「こういう」もないのだ。
「非」という扱いをされて、それでも「登用」という希望を持ち、痛みをこらえて、年休も取らずに、登用試験の予行練習なんてわけの分からないサービス残業までしなければ社員になれないという現実、それが正しいか正しくないかってのは、誰が考えたって分かりそうなもんだけれど、国も経営者も、そして労働組合もわが身かわいいで、結局は最低賃金とか組合員化なんてことでごまかしてしまう。
最低賃金や派遣法をいじるんではなくて、キチンと雇用制度を変えないと、やっぱり国破れてトヨタあり、になるのだ。
＞テルさん、どうも。
１２月ですね。なんだかやっぱり１年は早い。今年は例のトヨタ系御曹司の事件で忘年会を自粛する系列企業も増えるかもいしれないですね。
まあ、確かに、ああいった環境で一生暮らすのはボクには不可能ですけれど、それが楽だという人も多いのも事実かなあ。
＞さといもさん、どうも。
いつもの「そういう人がいる」論ですね;)
だから「正社員募集」を出せや、ということです。「そういう人がいる」のですが、そこを基準に考えている、というか、そういうことにしてしまっているから、こういった雇用の不安定化がこの国に起きてしまったのですよ。
「そういう人がいる」論、まあ、正論といえば正論なのですが、ボクたちは何かを考えるときに、「そういう人」たちに甘えていてはダメだということです。
非正規を選ぶ人、という「そういう人もいる」のですが、入り口を選択できないのに、そういうもこういうもないというのが、この国の現状です。
別にあなたが反省する必要もないのですよ。そこらあたりもいつも疑問ですけれど…。
仮に「一切登用なし」にしたらしたで何でないのだと批判が来る。
逆に正社員としての募集のみにしたら何で期間従業員を募集しないのだとこれまた批判が来る。
結局どう制度を変えてもある程度の批判は免れないと思います。
あと一応技術系などに中途採用がある事はあります(常にあるとは限らないしそれなりの資格や経験は必要ですが)。
前にも書きましたが正社員にはなりたくないができるだけ長くトヨタに居たいという方も居る。そういった方々の気持ちをある程度は考えないといけないのではないでしょうか。
日本の一般的な正社員＝サービス残業、予告なしの異動や転勤あり・・
といった認識も今後は改めていいかないと駄目だとは思います。
サービス残業等を考慮すると割に合わないからあえて非正規を選ぶといった面は否定できません。
最後に登用試験を受ける(た)事自体が会社の欺瞞に加担する行為だとすればその点は反省しなければなりません。
田原笠山さん、こんにちは。先週で今年最後の休日出勤が終わり１２月は１直でも２日休めそうです。その代わり残業がフルにあるかもしれませんが。
私は最初から正社員には興味が無いので年休は普通に取っています。社内行事は人数が足りないと言うので渋々出ていますが…
確かに正社員希望の人を見ていると少し可哀想だとは思います。社内行事や飲み会、QCサークル参加等半分プライベートを捨てているにも関わらず社員になれずに涙を飲む人が沢山いますからね。
トヨタ自動車の正社員という身分は安定を引き換えに精神的な余裕を捨てるという事だと思ってしまいます。
明日から１２月に入り本格的な冬が到来しますが寒さにはお気をつけ下さい。