幸せを呼ぶ?「貧乏山」の由来と魅力
2026年3月29日
村人を救った慈悲の山「貧乏山」のルーツ
愛知県蒲郡市と幸田町の境に位置する、標高225メートルの「貧乏山」。蒲郡側には「西迫町貧乏山」という地名も残っています。その一見風変わりな名前は、かつて生活に困窮した村人たちが、薪や家畜の餌(秣)を採ることを特別に許された場所に由来しており、人々の暮らしを支えた慈悲深い歴史を持っています。
歴史が息づく2つの登山ルート
蒲郡側からの登山道は、主に「愛知工科大学の西側」と「西迫町・西福寺北側の林道」の2ルートが一般的です。どちらの道中にも、かつて寺院があったとされる「西門寺」という地名が残っており、古くからの信仰や集落の面影を感じながら歩くことができます。
また、西迫の貧乏山、荒子、西門寺の3か所を「薬師ヶ峰」と言い、昔は松の巨樹があり薬師如来を安置していたと伝えられます。
西福寺 – 慈覚大師の遺品・薬師如来像から始まります – 蒲郡の旅
現代では「金運アップ」のパワースポットに
山頂に眺望はありません。しかし近年はハイカーの間で「金運が上がる山」として密かな人気を集めています。かつて人々を救った歴史が、現代ではポジティブな口コミへとつながっているのかもしれません。
西福寺側からの林道を経て、昔の集落社会に思いを馳せながら歩くひとときは、心静かな登山体験を与えてくれます。






貧乏山の地図・ルートマップ
参考文献
「貧乏山」新訂三河国宝飯郡誌 – 国立国会図書館デジタルコレクション.
竹谷松平氏 : 西ノ郡の殿様 – 国立国会図書館デジタルコレクション.