南相馬ひばりfmの閉局で考えたこと

南相馬ひばりfmを聴いたのは、柳美里さんがきっかけだった。

そしてボクは忘れかけていたあの東日本大震災と東京電力福島第1原発事故のことを思い出した。

南相馬ひばりfmという南相馬市の臨時災害放送局のことだ。豊橋市に住んでいるボクが、その放送局の番組を聴いている。そのことが現在の情報の在り方、というか、情報とボクたちの接し方だろうし、こうした方法こそが巨大化し分散化する情報、そうして価値へのアプローチのしかたなのだろうと思う。

ボクたちは、ふとしたきっかけで、繋がってしまう。テレビから垂れ流される巨大な宣伝からではないもう少し血の通った人の温もりのする生の声を信じるようになっている。信じるようになっている、というよりも、そのほうを重要視するようになっている。

閉局

その南相馬ひばりfmが閉局するそうだ。
お疲れさま…「災害FM」閉局へ 地元密着放送局に大きな転機

おそらく「運営には復興庁の復興交付金を活用しているが、年間約2500万円がかかる」ことにたいしての効果の問題なのだろう。その地域に住む人たちにとっては、それは重大な問題であるのだろうし、ボクが軽々に「反対」なんて言うことも出来ない問題だと思うのだけれど、テレビから垂れ流される奇妙な番組の制作費のことと比較するときにそれって安いんじゃないと思うんだけれど・・・。(必要度とか重要度なんてのは人それぞれ違うので、その価値や製作費の多寡はなんともなんだけれど、個人的には奇妙なテレビ番組を作るより、とか、モリカケ問題で使われた税金に比べると、なんて考えている)

その効果の問題に関して言えば、「臨時災害放送局」という役割よりも、現在はボクのような南相馬を知りたい人たちや、そうして何か出来ないかと願う人たち、そうして柳美里さんのファンの人たちにとっては必要なラジオ局になっていて、違った意味を、派生した意味をすでに持っている。ということを気づいているのだろうか?

ゆるキャラよりも、どこかの自治体の奇妙な宣伝動画やCMよりは効果があるのではないのかと思っている。

場所

それに今後、放送をきっかけに移住する人たちが出てきたり、フルハウスプロジェクトが起点となって、そのプロジェクトをきっかけに移住する人も、そうして「世界一美しい場所」が多くの人の手によって創られると思う。
フルハウスプロジェクト(@odaka_fullhouse)さん | Twitter

そんな現状を考えると、放送局が閉局されることの損害や弊害は計り知れない。「臨時災害放送局」というよりも地域振興、少子高齢化、雇用問題、なんてものとすでに深くリンクしている、と思うのだ。

また効果のことを考えると、企業はこうした放送局のスポンサーになるということで社会貢献するという経営思想も必要なのではないかと、それも企業の社会的責任ではないのかと、思う。

いろいろな方法がある。実はそれもボクたちは南相馬市から学んだのだけれど・・・。

こんな情報も南相馬fmのTwitterで知り、そうしてタクシー運転手としてボクたちの可能性を知ることになったりするんだが。

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