豊沢の秋葉神社:大沢城の鬼門を守る鎮守の社
2026年5月11日
大沢城の守護と波多野氏の信仰
豊川市御津町豊沢、大沢山の麓に静かに佇む豊沢の秋葉神社は、南東に位置した「大沢城」の鬼門にあたり、かつて城の平穏を願う鎮護の社として祀られたのが始まりと伝えられています。
江戸時代の寛永年間には、大沢城を拠点とした波多野氏の後嗣である波多野宇左衛門忠房によって、秋葉社をはじめとする諸社が再興されました1。
- 歴史の証: 寛永2年の棟札には「奉建造立 秋葉社殿一宇 神主波多野宇左衛門忠房」の名が刻まれており、一族が深く信仰を捧げてきた証となっています。
旧森下村の産土神として
現在の「豊沢」という地名は、明治9年に森下村と茂松村が合併して誕生したものです。 この秋葉神社は、かつての森下村の村社として地域の人々に親しまれてきました。(対して、茂松村の村社は御舳玉神社となります)
祭神と境内の佇まい
- 主祭神: 火の神である火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を祀っています。
- 末社: 若宮社、白山神社、天王社、愛宕社、水神社、多度社を奉斎。
石垣の基壇に構える境内は、背後の深い社叢(しゃそう)と相まって、大沢城主から代々受け継がれてきた歴史の重みを今に伝えています。






- 御祭神 加具土命
- 例祭日 4月第1日曜日
- 創建年 寛永年間に波多野氏が再興
豊沢の秋葉神社:地図・行き方
参考文献
神社を中心としたる宝飯郡史 – 国立国会図書館デジタルコレクション.
御津町史 本文編 – 国立国会図書館デジタルコレクション.