「トラック、バス、タクシードライバー 魅力・情報発信サイト」が魅力がない件

テレビのスイッチを切った。
そういえば暇な時間に、というか、寝ている時間にでさえも、テレビの電源が入っていて、その画面の向こうから誰かがボクに向かって話しかけていたりする。

少し前に、テレビがボクのアパートにやってきた。それまでテレビのない生活をしていたものだから、なんだか新しい家族ができたように思えて、ついついいつもしゃべらせておいた。いつのまにかボクは多弁な同居人の虜になってしまっていて、沈黙の空間にストレスを感じるようになってしまっていた。中毒ってやつだ。

 ロアルド・ダールの詩『テレビ』は、このことをよく表している。「だから、お願いです、後生ですから/どうかテレビを捨ててください/そしてその代わりに/壁際に素敵な本棚を置いてください」
これまでよりずっと多くの本を読む8つの方法 | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

今朝、こんな記事を読んで、ふとわれに返った。
そうして、朝、テレビのスイッチを切った。

ボクは、テレビがやってくる前のように、パソコンの前に座っている。そして考えている、テレビと違って寡黙な同居人にもボクは「睡眠術」をかけられ「酔わされて」いるんじゃないのだろうかと。

思っているのだけれど、ボクは、というかボクの脳は自力で物事を考えようとしている。テレビはボクに従順と反抗の二つの立場を取らせようとするだけだった。自力で考えることを常に言葉によって、映像によって、綺麗なアナウンサーによって、阻止していた。

テレビを切って、パソコンの電源を入れて、ネットサーフィン(死語か?)していると、とてもレトロで昭和的なサイトを見つけた。ボクがネットから遠ざかっている間に、こういう雰囲気のサイト構成がポップでアートになったのだろうかと、思ったりもした。

でも、なんだか違う。昔、1998年とかにボクが初めてホームページを作ったときにだって、こんな陳腐な作り方はしなかった。それになんということだHomepage Builder Version 21という最新のヴァージョンで作っている。

いや待てよ(そうそう、こういう風に、テレビと違って、ボクはボク自身の思考を巡らせる)このサイトを見る人たちの視聴者層を予想して、例えばガラケーだったり、古いヴァージョンのOSだったりすることを予想して、こういったシンプルで軽いサイトを作ったに違いない。きっとそうなのだろうと思った。そう思ったとたんに、なんだか少しかなしくもなった。

「ボクたちの業界ってのは」なんて考え始めた。

ずいぶん考えて、ボクはテレビのスイッチを入れた。「ひるおび!」が始まるころだった。やっぱりボクたちはテレビに「睡眠術」をかけられ「酔わされて」生きたほうが楽なんだろうと思った。そう酒のように。ギャンブルのように、ボクたちの生活ってのは、誰かにコントロールされたほうが楽なのだろうと思った。

思ったら、魅力のある業界かもしれないと考え始めた。

★トラック、バス、タクシードライバー 魅力・情報発信サイト
★トラック、バス、タクシードライバー 魅力・情報発信サイト

So please, oh please, we beg, we pray,
Go throw your TV set away,
And in its place you can install
A lovely bookshelf on the wall.
Then fill the shelves with lots of books,

Television Poem by Roald Dahl – Poem Hunter

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