プレミアムフライデーで考えたこと

ボンヤリとした休日、朝風呂に朝酒、昼寝してゴロゴロ・・・。夕方、広小路の100均に行ったらお休みでガッカリ、おまけに雨に少しだけ降られたのだけれど、乾いた街からは雨のにおいがしてきたので、心は少しだけ満たされて、また帰ってゴロゴロしている。それはそれで幸せだったり。

プレミアムホリデーの夜の帳もおりた頃・・・腹減った。

むかし、「私作る人、僕食べる人」なんてCMがあった。作る人と食べる人の性別での役割分業の固定化、女性差別、なんてことで問題になって、放送中止になった。もちろん「私」は女性で、「僕」は男性、今から40年前、1975年、その当時の日本の家庭では、女性がもっぱら「作る人」で、「男子厨房に入らず」なんてお父さんたちも多い、旧態依然とした生活が、まだ一般的だったように思う。

男女共同参画社会なんて法律まであったとしても、いまだに男尊女卑なんて悪しき風習が世の中にはたくさんある。

「わたし作る人、ぼく食べる人」・・・。
なるほど差別的だ。では、格差によって役割分業されてしまって、そこから抜け出すに抜け出せない、今のこの国の雇用問題は差別ではないのだろうか?

「わたし」は常に作る人で、「ぼく」は常にそれを食べる人。

例えば非正規問題では、「わたし」たちはいろいろなものを「たべる」ことが出来ない。ボーナスだって、社会保険だって、年休だって、厚生施設だって、いやもうすでに人権問題として扱わなければならないほど賃金格差が拡がっていて、「たべる」ことができないどころか、「わたし」たちは食べられている。そうして「ぼく」たちは、肥え太っている、というのがこの格差社会なのだ。

プレミアムフライデーが2月24日の金曜日から始まるらしい。いったい誰がそのプレミアムを感じることができるのだろうか?

ボクたちのようなサービス業労働者は、POOR FRIDAYになるに決まっている。中小企業で働く人たちも、そんなプレミアムな時間を過ごせるどころか、土曜日出勤だってしなければならない。

プレミアムな金曜日を過ごす大企業の人たちのために、下請けや関連企業の人たちの週末が苦しいものになるのではないのだろうか。

プレミアムフライデーでの役割分業の固定化という差別が行われようとしているのではないのかと思っている。

盆も正月も、年休さえも取れずに、さらにサービス残業までしなければならない、多くの企業ありかたが解決されぬままに、格差の根源である非正規問題や同一労働同一賃金、ブラック企業やブラックバイトなんて問題が解決されぬままに、内需拡大なんていう耳ざわりのよいワーディングで、国家主導の差別が行われようとしているのだ。

本当にプレミアムと感じられる人は何人いるのだろうか。どこかでそのツケは、また回ってこないのだろうか、と、怒っていると、また腹減ってきた。
どうせ、「そんなの関係ない」のだから、ごはんを作るか。ボク作る人、ボク食べる人、そんなプレミアムな夜なのだ。

プレミアムフライデー(Premium Friday) どうする?月末金曜日。


「若竹、純米吟醸生原酒」とメバルのから揚げ。
#日本酒

2件のコメント

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    のなさん、こんにちは。
    返事が遅くなりました。

    3月のプレミアムフライデーなんて、もう世間から忘れられている、って感じだったし。まあ確かにセンスがないかもしれないですね:)

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    こんにちは!私も、コンビ二のチラシで、はじめてプレミアムフライデーなるものを知りました。後で、新聞を読んで、その意味を知りました。(新聞購読を辞めたので、公共施設で読んでおります。)下々の者には、全く関係ありませんよね、特にサービス業には…。                     呑み屋に多少、金が落ちるくらいでしょうね…。全く、センスのない事考えますよね…。

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