八幡神社址 – 丹野村と山神村のこと
2025年11月3日
八幡神社址は、相楽町字向前にあります。かつてここには村社としての八幡神社が静かに鎮座していました。この神社は、昭和3年(1928年)に兎上(とがみ)神社と合併し、相楽神社へと改称されました。
歴史書に見る八幡神社の由緒
- 祭神と規模:『宝飯郡史』には、八幡神社の祭神は誉田別命で、社地は176坪であったと記されています。
- 創建と火災:『神社を中心としたる宝飯郡史』によると、妙経山 正法寺の略縁起には、八幡宮が「宮本沢」にあり、天正年間(1573~1592年)に兵火により半焼したと伝えられています。その後、慶長8年(1603年)に村の鎮守として再興されました。
- 旧鎮座地:同書にはまた、「古老の説」として、現在の鎮座地(向前)に移る以前、文政11年(1828年)の本堂改築前は、字五反田に「宮堂」と称される地があり、そこに鎮座していたという記述も残されています。
村の統合と神社の変遷
相楽村は、明治11年(1878年)に相良村となるまで、丹野村と山神村に分かれていました。
- 旧山神村:八幡神社が鎮座していた向前は、旧山神村に属していました。
- 旧丹野村:合併相手の兎上神社がある門成は、旧丹野村に属していました。
この歴史的背景から、それぞれの村社が、村の合併(相良村、後の大塚村への編入)に伴い、一つの相楽神社として統合されたものと推測されます。
現在の八幡神社址
八幡神社址は、相楽の南側の高台に位置しています。その地は今もなお、相楽の町を静かに見守っているかのような歴史の重みを感じさせる場所です。
愛知県神社名鑑 – 国立国会図書館
「相良村字全図」蒲郡市誌 本編 – 国立国会図書館
参考文献 『大塚・相楽ふるさと博物館 資料集』
八幡神社址の画像
地図・行き方
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