相楽十王堂 – 多福院との関係
2025年11月1日
相楽十王堂は、養円寺の東側、相楽ヒメハルロード沿いの墓地内に静かに佇んでいます。
移転の経緯
このお堂は、2023年に老朽化のため現在の場所へ移転されました。移転前は、相楽町細田の市道下り上ミ1号線沿いに所在していました。
祀られる仏像と建立の時期
十王堂に祀られているのは、地獄で死者の罪を裁く十王(じゅうおう)と、その補佐をする奪衣婆(だつえば)・懸衣翁(けんえおう)、そして衆生を救済する地蔵菩薩です。
- 十王とその他:奪衣婆、秦広王(しんこう)、初江王(しょこう)、宋帝王(そうたい)、五官王(ごかん)、閻魔王(えんま)、地蔵菩薩二体、變成王(へんじょう)、太山王(たいざん)、平等王(びょうどう)、都市王(とし)、五道転輪王(ごどうてんりん)、懸衣翁が祀られています。
- 建立時期:地蔵菩薩の左側にある石碑には寛永9年(1632年)の銘が刻まれています。そこから、十王堂はこの頃に建立されたものと推測されています。
- 移設された瓦:石仏の前には瓦が並べ置かれています。これは旧堂宇に使われていたものが移設されたものと考えられます。
石仏が持つ歴史的重み
この十体の石仏は、かつて三河七御堂の一つであった全福寺に属する十二僧院のうちの多福院(たふくいん)にあったものと伝えられています。
多福院は、虎岳山龍源寺(こがくざんりゅうげんじ)の四代目住職である鶴翁芳宿(かくおうほうしゅく)老師が滞在し、全福寺の縁起『保国山記』を記したという由緒ある寺院です。これらの石仏は、こうした地域の仏教史の重みを伴っています。
景観と環境
十王堂の周辺は豊かな自然が残る地域です。また、現在の十王堂は山中に位置しており、豊橋市内まで見渡せる美しい眺望が広がっています。
相楽十王堂の画像
相楽十王堂の地図・行き方
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