秋葉神社(金平町) – 補陀寺の鎮守社でした

秋葉神社(金平町)は、蒲郡市金平町牛転(うしころび)の山裾に静かに鎮座しています。もともとは、その北側に位置する圓通山 補陀寺の鎮守社でした。慶長年間(1596年〜1614年)に補陀寺から社寺分離し、現在地へ遷座したと伝えられています。

補陀寺は、亀三年(726年)に建立された古い寺院です。その後、元和三年(1617年)に現在の曹洞宗寺院として再興(開山)されました。この元和三年という時期は、神社の社寺分離が伝えられる慶長年間と近接しており、この頃に両者間で何らかの歴史的な転機があったと推測できます。

長い石段を登った境内の奥からは、三河湾を一望できます。拝殿横にある石段をさらに登ると、境内社の兼山社(兼は「八がしら」.)が祀られています。御祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)で、秋葉神社の御祭神である軻遇突智命(かぐつちのみこと)と同一神です。

秋葉神社と補陀寺が、南北の山裾に並び立っています。そして、東側に開けた金平の町並みを見守る位置関係にあります。これは、単なる地理的偶然ではなく、寺社分離の経緯と深く関係しているのではないかと考察できます。

愛知県神社名鑑 – 国立国会図書館

  • 御祭神 軻遇突智命
  • 例祭日 10月第2日曜日
  • 境内社 兼山社(火産霊神)

秋葉神社(金平町)の画像

地図・行き方


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