竹島の採石場 – 残石
2025年10月10日
竹島の採石場は、竹島の焙烙岩周辺にその痕跡をみることができます。名古屋城の石垣には、三河湾北岸の地域のもの多く使われていると言われます。蒲郡市内では、竹島と西浦半島周辺にも名古屋城石垣採石場跡があります。また、それらの場所や神社の境内など数か所で、残石を見ることができます。
竹島の採石場 – 焙烙岩
焙烙岩は、竹島の北西側に石灯籠が置かれている姿の美しい岩です。そのため竹島八景のひとつになっていて、散策路からも見ることができます。焙烙に似ているからそう名付けられたそうです。
岩の周囲には模様のように、採石の跡を残す矢穴がついています。また、『加藤清正は名古屋城天守台の石をどこで採ったか』には、大名の名前があることが示唆されています。
また、焙烙岩の近くには「一引きに〇」の刻印石が残されています。そしてこの刻印は毛利秀就のものと言われています。このことから「竹島は毛利家の採石丁場であった可能性が高い」1と言われています。このようないくつかの理由で、竹島が採石場で、名古屋城石垣採石場のひとつとされています。
竹島の採石場の画像
地図・行き方
竹島の採石場・焙烙岩は、干潮時にしか近づくことができません。
参考文献
壁谷善吉著.(2019).『加藤清正は名古屋城天守台の石をどこで採ったか』
星 博幸・森里真希,2019,愛知県蒲郡市竹島に分布する領家花崗岩類の帯磁率.名古屋地学,81,15-20. pdf URL





