大光院 – 初代松島地蔵が鎮座します
2025年10月3日
大光院(だいこういん)は、蒲郡市西浦町丸山の通称「温泉街道」沿いに位置する浄土宗の寺院です。山号は朓海山(ちょうかいざん)と称し、往古より「大光庵」と言われていて、明治25年(1892年)に大光院に改称と伝えられます。
大光院の概要と松島地蔵の縁起
当院の歴史を語る上で欠かせないのが、参道石段前に鎮座する「松島地蔵(まつしまじぞう)」です。この地蔵菩薩像は、もともと嘉永年間(1848年〜1853年)に地元漁師たちの手により造立されたものです。
津波による流失と奇跡の生還
松島地蔵は、当初、西浦半島突端の北側に浮かぶ小さな島、松島に祀られていました。ところが、安政元年(1854年)に発生した安政の大地震(安政東海地震)による大津波で、像は海中に流されてしまいます。
地元の漁師たちは、流失した初代に代わり、二代目の松島地蔵を造り、再び松島に祀りました。しかし、ここで奇跡的な出来事が起こります。西浦観光協会の解説板によると、流された初代地蔵像の「つくり直した後、海の中でばらばらになった手や銅や頭が地引き網などに、次々とかかって引き上げられましたが、左手だけは見つかりませんでした」とのことです。
寺院前の守り神として
引き上げられ、まさに奇跡の生還を遂げた初代地蔵菩薩像は、大光院で丁重にお祀りされることになりました。現在、寺院の参道前に鎮座しているのが、この初代松島地蔵です。
初代と二代目、二体の地蔵像は、それぞれ島と陸という場所を隔てながらも、海と陸の両方を見守り続けています。初代地蔵像は、島から少し離れた寺院の前で、今日も穏やかに故郷の海を見つめています。
- 寺号 朓海山 大光院
- 本尊
- 宗派 浄土宗
- 創建 不詳(安政4年[1857年]と言われることもあります)
大光院の画像






