わすれじの碑 – 形原町
2025年10月9日
わすれじの碑は、形原神社境内にあります。三河地震で亡くなった方の慰霊と、後世への戒めのために33年目の1977年(昭和52年)1月13日に建立されました。その三河地震は、1945年(昭和20年)1月13日に発生しました。そして、ここ形原地区でも被害は甚大で、死者は200人を超えたそうです。
碑文は次のように刻まれています。(読みやすいように句読点を加え、改行位置を変えました)
昭和二十年一月十三日未明、突如として当北方を襲った大地震により、犠牲者二百有余人 全壊家屋三百有余にのぼる大惨害を被り、戦争末期の困窮と相まって、筆舌に尽くし難い惨苦をなめたのである。
今ここに三十三年を迎えるにあたり、当時の惨状と思いを新たにし、非命にたおれた人人の霊を慰めるとともに、永らく後世に伝えるべきしるしを残すということは、まさに生きながられることを得た者の果たすべき重要な課題であると考え、有志相計り、形原地区民多数の賛同を得て、その芳志を結集し、一碑を建立してその意を表あすものである。
昭和五十二年一月十三日 三河地震記念事業奉賛会
戦時下、それも敗戦色の濃い中での災害だったことで情報統制が行われました。そのことが被害を一層大きくしたとも言えます。また、「戦争末期の困窮と相まって」と碑文にあるように、資材不足や食糧不足が死者を増やしたと考えられます。三河地震のこと、この碑のことは、蒲郡市視聴覚ライブラリー「わすれじの記」で詳しく知ることができます。
わすれじの碑の画像
地図・行き方


