岡の六地蔵 – 人は死んでどこへ行きますか?
2025年10月10日
岡の六地蔵は蒲郡市清田町岡にある墓地内に祀られています。そこから地元では「岡の六地蔵」と呼ばれています。むかし、近くの石山神社の東側に「勧学院」という大きな寺院があったと伝わります。(現在も字は違いますが「観嶽」という地名が残っています。)そして、この六地蔵は勧学院に祀られていたと言われています。(石山神社 – 勧嶽に勧学院あり)
岡の六地蔵は、ひとつの石のその六面に地蔵菩薩が彫られている一石六地蔵です。蒲郡市教育委員会発行の解説板には、高さは約40cmで「1688年よりも前のもの」、そして次のように記されています。
清田町岡の元火葬場跡に高さ四十センチメートルの一石六面の地蔵像が祀られており、岡の六地蔵として知られている。
この六地蔵は、香炉、合掌、宝珠、錫杖、華宮、念珠と六つの持ち物があり、それぞれの地蔵に名がある。
火葬場には、勧学院(延文のころ??)跡から出土した五輪塔などが、たくさんあるところから、六地蔵も勧学院境内にあったものではないかといわれている。 なを、六地蔵は昭和三十二年一月十日、蒲郡市文化財に指定された。
六道輪廻と六地蔵
仏教での「六道輪廻」とは、命あるものは死後、地獄から天道までの六つの世界のいずれかに生まれ変わり、それを繰り返すというものです。そして、どの世界も苦しみが存在し、その世界の苦しみを救ってくれるのが、六道それぞれの地蔵菩薩だと言われています。
- 人道 大清浄地蔵
- 畜生道 大光明地蔵
- 天道 大堅固地蔵
- 餓鬼道 大徳清浄地蔵
- 地獄道 大定智悲地蔵
- 修羅道 清浄無垢地蔵
形原の六地蔵のように、六角形の祠に六体の地蔵菩薩をお祀りしているものもあります。また、年代は新しいようですが、同じ一石六地蔵が、玉泉院の境内に祀られています。
この六道輪廻は、「わたしたちは死後どこへ行くのか?」という問いに対する一つの答えでもあります。またそれは、「生きる」ことへの答えでもあります。
岡の六地蔵の画像
地図・行き方
六地蔵 - 六道輪廻六地蔵は、蒲郡市形原町上音羽に位置しています。石柱の台座の上に設けられた六角形の祠(ほこら)の中に、一体ずつ地蔵菩薩が祀られています。この六地蔵は、六道(地獄道、餓鬼道、畜…
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