危機感のない人たち

危機感のない人たちが多い。この時期になっても、なんの対策も施策もしない企業が多い。脳天気なのは経営者だけではなくて、労働組合も同じで、自分たちだけは大丈夫だと思っている。

そうして「公共」を押し付けて、丸腰のままで前線へ乗務員を放り込む。

被害者はいつも乗務員

売上が2/3、1/2になったとしても、自己責任、努力不足、労働集約型産業の宿痾、歩合給制度の被害者はいつも乗務員のはずだった。

ところが、今回の新型コロナ騒動、売上が2/3、1/2、20万円なんてことになると、出勤すればするほど、走れば走るほど、赤字になる。最低賃金で守られている乗務員には、底があるが、企業には倒産しかない。

底があっても、親方日の丸ではないのだから、最後は共倒れになる。労使一体になっての自滅行為が行われているということにも気づかないでいる。

危機感のないタクシー運転手

それは経営者と労働組合だけではなくて、オレたち乗務員も同じ。脳天気にも「まあ、雇用されている限り」なんて考えているんだろうが、それに「まあ、最低の賃金は保証されているんで」なんて思っているんだろうが、上に書いた通り、一歩一歩崖っぷちに近づいている。

「崖っぷちに来たら、渡ればいいや」(渡る=違うタクシー会社に転職すること)なんて人もいるんだろうけれど、その渡る場所もなくなる、渡る世間は鬼ばかりになる。それぐらいの非常事態なのだ。

そんな危機感もなく、そういった危機を感じるセンスもない。ただ「だいじょうぶだあ〜」なんて言っている。つまり、業界はアホ感染症のパンデミックを起こしている。そうしてどいつもこいつも臆病者ばかりなので、なによやるにもコソコソ「だいじょうぶかあ〜」なんて行ったり来たり。とりあえずやれよ。というか、とっととやれよ。

危機感のない人たち

早くやらないと、コロナに感染し傷病手当を受給するにしても、標準報酬月額は株価と同じで、日々値下がり中。こんな状態で罹患したとしたら、もちろん労災で、もちろん「公共の死」になるんだろう。

なにをやるか、なにをやる予定か、対応を、対策を、施策を、それぐらい、とっとと決めてくれ。オレたちの前に提示してくれ。

そうでなければ、不要不急の仕事なんてのはボイコットのロックアウトだろ。スト準備金を払い出す勇気もないのなら、崖っぷちのストでもやればいいのだ。そうしたら世間も目がさめて「運ちゃん」なんて蔑称でオレたちを呼ぶこともなくなる。

いや、もうすでに業界崩壊、もうそんな時期。まあ、そうなりゃなったで、Uber様がいるから、だいじょうぶだ〜。

「不要不急の労働」を拒否する人々 新型コロナで世界に広がる「ストライキ」の波

新型コロナの感染拡大が止まらない。世界中でさまざまな緊急対応が取られている。3月28日、スペインのサンチェス首相は、「不要不急の外出だけではなく、不要不急の経済活動をやめ、労働者は今後2週間、自宅待機しなければならない」と述べ、話題になった。

雇用と産業を守るために
揺れる大地(労使、国家で俺たちに希望を)

コロナ感染症が拡大する3月31日 誰もいなラグーナビーチ 危機感のない人たち

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