障害者割引について
タクシーを利用するときの障害者割引について、その「負担」について考えてみます。
まずはじめに割引する理由は、不公平さの調整だと考えます。全ての人が社会参加するためには移動は不可欠です。移動する権利である交通権は人権です。しかし、働く場所がない、あったとしても遠い、そして所得が低いのが現実です。また、都市が自家用車所有が前提の構造になっていることから、そもそも移動が制限されます。
そういったことから交通費の負担までも格差が生じています。そこで調整が必要になります。つまり、割引ということです。
次に、運賃や割引方法です。
タクシーの運賃は総括原価方式で決まります。この方法は、費用に適正利潤を上乗せするものです。このことより、障害者割引も原価に組み込まれていると考えられます。
もともと割引分も原価構成されているのだから割引いて当たり前なのです。逆に割引が少なければ適正利潤以上の利益が出たと考えることもできます(異常な数値が出ない限り平均化されますが)。
障害者割引を誰が負担するのか
ただ、この割引分を誰が負担しているかが問題です。
少なくとも、会社が負担すれば良いのですが、運転手負担にしている会社があります。どういうことかというと、例えば、運賃が1000円だったします。これに障害者割引1割100円が引かれます。乗客の支払い運賃は900円です。
ここまでは良いんです。ところが、この100円が運転手の負担になると、売上も900円に割引されます。つまり、会社が負担すべきものを運転手負担にしていることから問題が起きるのです。
さらに、出来高制歩合給なのでその割引が賃金にも影響します。これが、運転手が「負担」に感じ、障害者割引を忌避になるのです。
こう書くと、会社の売上は最終的には運転手の賃金に、という人が出てきます。でもね、最初に戻って、そもそも割引分も原価に入っているという考えかたをして、そして問題を可視化した方がいいのではないでしょうか?
つまり、社会的共通資本である公共交通で、交通権が関与するような割引は、誰が負担するのか、ということです。それが運転手になることがトラブルの元だと思います。誰の負担でもないのです。
8月29日
雨が降ったり、降ったり、止んだり、という天気。いつものように何もせず…あ、雑巾や足ふきをまとめて洗濯した。
夕食後『鬼はさまよう』を観る、さすが、という感じ。そして23時には寝る。8時ごろ起床…昼ごはん、昼寝、もう夕方…。