規制で守られている?
日本のタクシーの値段が高いのは「業界が長らく規制で守られていることが一因」……昨日の続きです。
さて、業界の規制とはなんでしょうか?そしてそれによって守られているのでしょうか?少し考えてみました。
タクシー業界の規制
多くの人が考えるタクシー規制とは次の3点だと考えられます。
- 新規参入
- 増車
- 運賃
しかし、図1の通り原則、許可制、届出制です。供給過剰を防ぐための「準特定地域」に指定された地域でも、増車が許可制になるだけです。
ただ、これら既存のタクシー会社に対する規制が効いてないという実態もあります。それが、適正車両数の乖離率です1。要約すると、国の規制台数よりタクシー事業者の保有台数の方が多いのです。例えば、国の規制が「10台」なのに、実際は「15台」あるということです。これに対して「減車しろ」という規制もありません。
現在起きているタクシー不足は、正確にはタクシー運転手不足なのです。タクシー車両は余っているのです。これを数値化したものが「実働率」あるいは「稼働率」と言われるものです。80%程度でしょうか。
図1 改正タクシー特措法のポイント4
規制で守られている?
それに、昨日も述べたように、新規参入を運輸局に申し込み許可されなかったことがあるのでしょうか?
「許可されなかった」なんて話を聞いたこともなく、規制ガーと言っている人は面倒くさいだけのような。例えば、準特定地域に指定されている大阪で、2023年にタイガーキャブ2が開業しました。
また、これも大阪ですが、newmoが岸交と未来都を買収しました。
ということで、コンビニでおにぎりを買うようには簡単にいかないと…そして、それぐらいの規制は必要ではないかと思うんですが…
世界タクシー1km乗り比べ ライドシェアと共存か競合か 世界お値段調査隊 タクシー編①
物価安の日本でなぜタクシーが高いのか。業界がながらく規制で守られていることが一因です。以前はタクシーが余っていたのに高止まりしていました。その後に一部値下げに動き、需要が増えて運転手の給与も下がらない「ウィンウィン」だった時もあります。
8月21日
夕方イオンに買い物に行く。冷蔵庫にはまだ2日分程度の食料はあったのだけれど、散歩がてら…東京ではゲリラ豪雨だったらしい。雨型ライドシェアは発動されたのかしら?水没したタクシーがニュースに出ていたけれど、怖い職業ではあるなあ…
日本酒1合と缶チューハイ350、ちょっと多めに飲んだせいか21時ごろに寝てしまう。24時に起きてゴロゴロ…7時に起床。今日も熱中症警報だが、少しだけ秋の予感…。