プロのタクシー運転手 で、なんのプロ?
プロのタクシー運転手という言い方も変な話で、タクシー運転手=プロなのだから、プロではない運転手はいないはずです。
と、前回の「良いタクシー運転手 稼げる理由」に書きました。
もし、プロではないタクシー運転手がいたとしたら…、それはタクシー運転手を否定することになります。なぜならば、「A=B A≠B」だからです…
では、そのプロのタクシー運転手の専門性とはなんでしょうか?タクシー運転手ってなんのプロなんでしょうか?
タクシー運転手ってなんのプロ?
前回の投稿と重複しますが、次のような条件を満たす必要があるかもしれないですね。
- 安全運転
- 地理
- 接客
- 知識
- 経験年数
5番目の経験年数は、例えば、個人タクシー開業要件では「10年」です。いくらなんでも、それではタクシー運転手がいなくなる…。
現状ではプロになるためには次のような修行期間が必要です。
- 二種免許取得(自動車学校)2週間
- 新人研修 (10日間〜2か月程度)1
つまり、1か月程度でプロのなれる、ということです。二種免許取得資格も条件付きですが普通免許取得から1年に短縮されました2。
プロのタクシー運転手の条件
え、意外とすぐプロのなれるじゃん、と思うでしょうね。そうなんです。普通免許を持っていれば最短1か月で、あなたもプロのタクシー運転手です。
それに、その国家資格である第二種免許は「自動車の操作」と多少の接客技術のみの業務資格です。業務独占資格、つまり、この資格を持ってないと業務できない、程度ではないでしょうか?
これで、二種免許=プロでしょうか?
となると、
- プロ=タクシー運転手
- プロ≠二種免許
- 二種免許≠タクシー運転手
になります。
では、なにがプロの条件になりますか?結局、前項で示した1〜5になるのではないでしょうか?それに加えるなら、意識や自負ではないでしょうか?つまり、二種免許の重み=プロ、という意識の問題かも…。
東京のタクシー運転手は道を知らなすぎる?
このようなツイートがありました。
これに対して、反論していタクシー運転手も多いようです。その反論に対して、投稿者のモーリー(森井義英)氏は「プロ意識」「視座」を問題視しています。
確かに、「道を知らない」ことに対して「逆ギレ」するような言動は、プロ意識が欠如しているかもしれませんね。
これ、実は、昔からの業界の課題でした/です。カーナビが救世主になるか、と思われましたが、それでも解決できません。なぜなら、みなさんが反論するように、東京は広い、全ての道を覚えるのは難しい、からです。
そして「ナビは信じるな」「ナビ通り行けると思ってるのか」と言われると…。えっ?ナビの登場がプロの壁をさらに低くしたのに、今度はそれも信じるなってなると…。それは困った。
では、どうするのか?ないこともないんです。それにすぐにでも出来るんです。
まず、事前確定運賃での経路確定後の発車。次に、利用者側が「プロ」を選ぶシステム、です。
プロだけのタクシー運転手
情報の非対称性の問題が、タクシーの使いにくさにもなっていました。つまり、利用者が乗るまで分からない。乗ったら、車はオンボロだし臭いし、運転手は道は知らんし。おまけに、態度は悪いし…。
そんな情報の非対称性をなくす、それが可能になったのがアプリ配車です、よね?もうね、アプリに「3年以上のプロのタクシー運転手」という選択項目をつけて、タクシー会社側が品質保証するようなシステムが求められているのですよ。そうなると、プロ料金がかかるか?でも、まあ、プロの仕事には料金差があるからね。
で、最後に一言。まあ、金儲けのプロは増えたのが、今のタクシー運転手界隈だったりするかな?
豊橋駅タクシー乗り場 プロのタクシー運転手かどうかは、乗ってからのお楽しみ…
- 各社ごと違いますが、旅客自動車運送事業運輸規則第36条「雇入れ後少なくとも十日間の指導、監督及び特別な指導を行い、並びに適性診断を受診させた後」と規定されています
- 令和2年改正道路交通法(高齢運転者対策・第二種免許等の受験資格の見直し)(2022年(令和4年)5月13日施行)|警察庁Webサイト