春の全国交通安全週間 2019年

春の全国交通安全週間が始まった。

10日、西尾市で道路脇を歩いていた母親と三歳の息子が乗用車にはねられるという事故が起きた。8日には大津市で幼稚園児の列に車が突っ込んで2人の幼い命が奪われた。相変わらず自動車は殺人兵器のままで、相変わらずモビリティの主体はその殺人兵器で、相変わらず野放しだ。

ワースト1位

兵器製造王国愛知は相変わらず交通死亡事故数ワースト1、それも16年連続全国1位。人の命よりはその殺人兵器である自動車のほうが大切なのだから、誰も驚かないし、もう県民性とか風土なんてことで語られるようになっては、そのワースト1位を自慢にしているように思える時もある。

近年の事故は、今年のポスターが物語っているように、高齢者、自転車、歩行中の子供。西尾市、大津市の事故の犠牲者も歩行中の子供だった。ポスターで啓発しても、分かっているのに起きてしまう。

 2019年の春の全国交通安全運動

春の交通安全週間は毎年4月に行われる。ボクたち事業用自動車で生きている者にとっては周知の事なのだが、4年に1度だけ5月になる。その4年に1度の年が今年だったのだ。

統一地方選の年には5月に行われる。国民の命よりも選挙のほうが重要事ということなのだろうと、考える人も多いはずだ。人の命、というか4月だろうが5月だろうが、すでに形骸化されてしまっていて、その持つ本当の意味なんてものを忘れてしまっては、ポスター制作と配布が主題になっている。そもそもこんな連休明けの土曜日から始めること自体、なにも考えていないのだ。いったい誰が主体になってこの運動を盛り上げていくのか。内閣府、公務員は休日だ。その殺人兵器製造企業も休日だ。

本気で春の交通安全週間を

本気で事故を減らす気持ちがあるのならば、安全週間のスタートは平日にして、例えばカーフリーデーにして、そのポスターに載っている自動車には使わない、横断歩道で立哨して安全活動をする、なんて運動を盛り上げることをすべきなのだ。

そうすれば、西尾の事故も起こらなかったはずだ。大津市の幼稚園児も死ななくてすんだのではないのか?

全てが形骸化されている。業界も「事業用自動車総合安全プラン2020」なんてものを策定し、交通事故を減らそうとしているが、どれほどの運転手が、どれほどの管理者が、あるいは経営者が知っているのだろうか。

タクシー業界の事故

そんな立派なプランを策定したとしても、タクシー車内で焼酎を飲んで事故を起こす悪質な運転手もいる。業界がいくら「白タク反対」なんて叫んだところで、「Maas」なんて横文字並べたところで、相変わらずタクシー業界なんてのはこんなもんで、配車アプリを開発するよりも、安全に運行させるようなアプリを開発すべきだと思ったりもする。

「アプリで呼べる。全国タクシー」という事故車両の広告が「アプリで呼べる。飲酒タクシー」に、あんどんのNのマークが「日本酒交通」に見える。

頼むから、そうして恥ずかしいから、事故なんて起こさないでくれ。ましてプロなんて言うのならば・・・。

タクシー飲酒運転事故
飲酒運転常習か タクシー運転手が車内で“トマト割り” – YouTube

【事故】西尾市平坂吉山 道路脇を歩いていた母親と3歳の子が車に跳ねられる事故。 20代の男を逮捕 : まとめダネ!

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交通事故と県民性 秋の交通安全週間が終わって考えたこと

2件のコメント

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    千葉57さん、どうも。
    それ、ちょっと考えていますが、また明日か明後日でもボクの考えを書いてみます。

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    池袋の上級国民の件は?

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